中国人観光客の増加に伴い日本では中国語の看板を目にすることが多くなった。日本語がわからない中国人にとってはうれしいサービスではあるが、誤訳もたびたび指摘されている。環球網は15日に日本の街かどで見かけた中国語の誤訳看板をまとめ紹介した。写真は銀座。

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中国人観光客の増加に伴い日本では中国語の看板を目にすることが多くなった。日本語がわからない中国人にとってはうれしいサービスではあるが、誤訳もたびたび指摘されている。環球網は15日に日本の街かどで見かけた中国語の誤訳看板をまとめ紹介した。

あるレストランのメニュー「ホルモン炒め」の中国語は「把激素焼掉」と書かれていた。中国語の「激素」は確かにホルモンだが、このホルモンは体内の器官が分泌する方のホルモンで、食材のホルモンではない。仮にホルモンが正しくても、この翻訳では「ホルモンを焼き払え」という意味合いになるため、とても料理名とは想像できない。

別のレストランでは、「店内でお召し上がりいただけます。先にお会計をお済ませください」の日本語に対し「能在店内用餐、請先弄完会計」との中国語訳がついている。日本語の支払いを済ませる意味で使う「お会計」は中国では一般的に「結帳」や「買単」といった単語が使われる。中国語の「会計」は企業で経理部門などを担当する会計係として使われるため、この中国語訳を直訳すると「店内でお召し上がりいただけます。先に会計係を処理してください」となる。

また、ある施設内のエレベーターの注意書きは「このエレベーターは6階・地下1階には参りません」と書かれていたが、中国語では「這個電梯不因為6層・地下1層感到為難」と訳されていた。これは「参る」を誤訳した例。日本語の方は「行く」の意味で「参る」を使っているが、中国語では「負ける・降参」の意味と勘違いし、直訳すると「このエレベーターは6階・地下1階が原因で困ることはない」という意味不明の文章となる。

さらに、階段に貼られていた注意書きでは、「この先の段差に注意して下さい」の日本語を「請注意前辺的等級差別」と訳しており、直訳すると「この先の格差に注意してください」と段差を格差と誤訳するケースもある。このほか、料理のメニューやトイレ、コンビニなど観光客が多く訪れる場所や施設で中国語の誤訳が見つかっている。

こうした中国語の誤訳は日中のネットで話題になっており、日本では「ちゃんとした人を雇わないとだめ」と批判する声が聞かれた。中国でも「笑えない!中国語をばかにしている」と批判する声が聞かれたが、「中国の英語翻訳だって同じレベルだろ」「ネットの自動翻訳が原因だな」「これは世界で中国語がまだまだ普及していないということを物語っている」と冷静な意見も多く寄せられた。本来であれば観光客の助けるためのものだが、困惑を招く逆効果のものも少なくない。誤訳はもちろんのことだが、言葉遣いが乱暴な文章もあり、おもてなしの国・日本の印象に悪影響を与える可能性もある。(翻訳・編集/内山)