北朝鮮からの帰途、中国・北京の国際空港で報道陣に囲まれるデニス・ロッドマン氏(2017年6月17日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】北朝鮮を訪問していた米プロバスケットボール協会(NBA)の元スター選手、デニス・ロッドマン(Dennis Rodman)氏は17日、帰途、中国・北京(Beijing)の空港で報道陣に対し「本当にいい旅だった」と述べた。

 ピアスと全身タトゥーだらけのロッドマン氏は野球帽にサングラス、爪には緑色のマニキュア、さらにスポンサーである合法大麻業界向け暗号通貨「ポットコイン(PotCoin)」のロゴが入ったTシャツという姿で現れた。だが、それ以上のコメントは控えた。

 13日に北朝鮮入りしたロッドマン氏は、同国の体制の「扉を開きたい」と述べ、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領も自分の訪問を喜ぶだろうと語っていた。滞在中は金日国(キム・イルグク、Kim Il Guk)体育相と会見し、トランプ大統領の「トランプ自伝―不動産王にビジネスを学ぶ(原題:The Art of the Deal)」や絵本の「ウォーリーをさがせ!(原題:Where's Wally?)」、サイン入りのユニホームなどを贈る姿が写真や動画で伝えられた。ロッドマン氏は、トランプ大統領が司会者を務めていた米人気リアリティー番組「セレブリティ・アプレンティス(Celebrity Apprentice)」に出演していたこともある。

 ロッドマン氏の北朝鮮訪問は少なくともこれで5回目。そのうち金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長と面会したのは数回で、今回の訪問で面会したかどうかは不明。

■滞在中に米国人大学生、昏睡状態で釈放

 また今回のロッドマン氏訪問中には、北朝鮮で昨年、政治的ポスターを盗んだとして身柄を拘束され、15年の労働教化刑を科されていた米国人大学生オットー・ワームビア(Otto Warmbier)氏(22)が昏睡状態で釈放された。同氏は釈放されたが、北朝鮮は他にも米国人3人を拘束している。

 ワームビア氏は呼びかけなどへの反応がなく、脳の広範囲にわたって損傷がみられている。北朝鮮側はワームビア氏が昏睡状態に陥った理由としてボツリヌス中毒症を挙げているが、米国の治療チームはこの主張に疑問を呈している。

 ロッドマン氏の北朝鮮訪問についてはトランプ大統領の密使だとの憶測もあるが、米当局は、同氏の北朝鮮訪問は私人としてのものだと繰り返し強調している。
【翻訳編集】AFPBB News