今週の目玉記事は「小出恵介を抹殺した『17歳少女』の告白」。先週発売のフライデーに「小出恵介『17歳女子高生と飲酒&SEX』」が掲載される。その発売前日、俳優・小出恵介の所属事務所は、当人の謝罪コメントとともに無期限の活動停止処分を発表。この騒動のきっかけとなる、17歳の女性を文春が取材したものである。


BeeTVドラマ「パーティーは終わった」の配信開始記念イベントに出席した小出恵介(2011年) ©時事通信社

売り言葉に買い言葉

 記事によれば、くだんの女性・A子さんは小出恵介と関係をもったと話した友達に、「週刊誌に売ったらネタになるんちゃう?」と言われたのを思いだす。そしてフライデーの取材を受け、小出恵介に記事が出ることを伝えると、「会って謝りたい」というので、ホテルで会うことに。

 それに続く、次のくだりが、この記事のハイライトだ。

《「フライデーはいくらで?」
 A子さんがフライデーからの謝礼の金額を答えると、小出は吐き捨てるようにこう言ったという。
「んじゃ、五十」》

 
 ここから売り言葉に買い言葉で金額がつり上がっていき、200万円で決着。結果、A子さんは記事にするのを止めるよう、フライデー編集部に電話をかけるのであった。

「ちなみに幾らくらいですか?」「三本だったそうです」

 これで思い出すのが、昨秋の週刊文春に掲載の「福山雅治を不肖・宮嶋が激写&痛快対談」(2016年10月6日号)。映画「SCOOP!」の公開を前にした福山雅治と宮嶋茂樹との対談である。宮嶋茂樹は数々のスクープ写真で文春などの誌面を飾るカメラマンだ。また「SCOOP!」で雑誌カメラマンを演じる福山雅治の役作りにも協力している。


福山雅治と対談する宮嶋茂樹 ©杉山拓也/文藝春秋

 そんなふたりの対談は、ナマナマしい週刊誌の現場の話題におよぶ。

《宮嶋「一般の人によく聞かれるのは、『幾ら払えば、なかったことにするんですか』という質問です」
福山「ちなみに幾らくらいですか?」
宮嶋「休刊になった『フォーカス』で、もう亡くなった某俳優が提示した額は三本だったそうです」》

 三本で買収しようとは、神楽坂の芸者に指三本を見せ、30万円で愛人にならないかと持ちかけた宇野宗佑元首相みたいな話だが、某俳優の三本は300万円であった。

福山雅治、元AV女優 それぞれの「文春との過去を笑って話せる日」

 話変わって、毎週3人の近況を伝える「この人のスケジュール表」欄、今週号のひとりは、著書『身体を売ったらサヨウナラ』(現在・幻冬舎文庫)が映画化され、公開を控えている作家の鈴木涼美が登場する。

「以前文春に『日経記者はAV女優だった!』って私のスクープを出された時、ちょうどこの本の刊行が決まってたんですよ。プロフィールでどこまで開示するか考えていた矢先、隠すという選択肢をゼロにして頂きまして(笑)」

 なんだか、「そんな時代もあったねと いつか話せる日が来るわ」(「時代」作詞・作曲:中島みゆき)のそんな日が来たかのような喋りっぷりで清々しい。


鈴木涼美『身体を売ったらサヨウナラ』(単行本)

 そういえば、前掲の福山雅治・宮嶋茂樹対談にもこんなやりとりがある。

《宮嶋 「映画の中でも、コンタックスの使い方が本当にサマになってました」
 福山 「二〇〇〇年にシドニーオリンピックに行った時、『カメラの持ち方がなってない』って文春さんに叩かれましたからね(笑)。叱咤激励……激励じゃないか? して頂き、ありがとうございました」》

 これもまた、文春との過去を笑って話せる日が来た話である。

 ドラマの放送中止などで損害額が10億円を超すと言われる小出恵介の場合、話せる日は、示談交渉がまとまり次第、謝罪会見という形でくるという。

(urbansea)