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Jalpa does an interesting trick once night falls

 
1980年代半ばのランボルギーニ・ジャルパがロンドンで走っているのを見かけた。そして、よく似たジャルパでイタリアからイギリスまで運転して戻って来た時のことを思い出した。

当時、イギリスのインポーターたちは厳しいその日暮らしをしていた。

 
それで、生産されたばかりでまだ納車前の点検が完了していないクルマを一介のジャーナリストに貸すのはリスクがあったものの、インパクトのある面白いレポートが掲載されるかもしれないと期待し、私にクルマを貸してくれたのだった(その記事を読んだ人がクルマを買ってくれることも期待していた)。輸送費を大幅に節約できることも、インポーターにとっては魅力だったろう。

ジャルパのリアウインドウは、後続のクルマのヘッドライトを正確にリアビューミラーに映し出せるようなアングルにデザインされている。その影響で、ドライバーは後ろのクルマが時速100mile(160km/h)で衝突してくるかのようにいつも感じるのだった。

 
だが、この現象には逆の効果もあった。

夜中の3時にパリの環状高速を走っていた時のことだ。荷台を揺らしながらのろのろと走るトラックの集団に、私のジャルパは飲み込まれてしまった。

長時間の運転で疲労がピークに達していたものの、いつ衝突されるか、いつ衝突されるか、と気が気でない。そこで私は気づいたのだ。これなら、緊張して走り続けられると。

translation:Kaoru Kojima(小島 薫)