ウクライナ・ルガンスク近郊の村で地雷を探す親ロシア派工兵部隊の戦闘員ら(2017年4月25日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】ウクライナ東部で政府軍と分離派武装勢力との武力衝突が激化し、浄水場のインフラが破壊されて少なくとも75万人の子どもに安全な水が供給されなくなる緊急事態に陥っている。国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)が16日に報告した。

 ユニセフによると、2か所の浄水場が爆撃で破壊され、今週4日間、10万4000人の子どもを含む約40万人への飲用水の供給が途絶えた。15日夕方にようやく応急修復が終了したところだという。

 ユニセフの欧州・中央アジア地域部門の局長を務めるアフシャン・カーン(Afshan Khan)氏は「ウクライナ東部で300万人近くが利用している水のインフラ設備が現在、砲撃にさらされている」とし、「安全な飲用水の供給が途絶える世帯は今後さらに増えると思われ、子どもたちが病気を発症するなどの深刻な危険にさらされている」と警鐘を鳴らした。

 報告によれば、この1週間でウクライナ政府軍と親ロ派武装勢力との武力衝突によってウクライナ兵10人が死亡。学校や病院、水道などの基礎インフラに深刻な被害が出ている。

 また、親ロ派武装勢力が事実上の首都としているドネツク(Donetsk)では、今月に入り浄水場に電力を供給している送電線が破壊された。住民100万人以上への清潔な水の供給が危険にさらされている。

 2014年4月に親ロ派の武装勢力が台頭して以来、死者は1万人以上、負傷者は2万4000人近くに上り、380万人が人道支援を必要とし、150万人以上が自宅からの避難を余儀なくされている。
【翻訳編集】AFPBB News