弁護士・柳原桑子先生が堅実女子のお悩みに答える本連載。今回の相談者は、本村洋子さん(仮名・30歳・アパレル会社勤務)です。

「私の同棲中の彼は公務員なのですが、どうもボーッとしているというか、空気が読めないというか……。先日、彼と一緒に通勤していたときなのですが、満員電車で痴漢に間違われました。相手の女性もちょっと神経質っぽい人だったことと、私が一緒にいたから事なきを得たようなものの、彼が1人で通勤していたと思うとゾッとします。

彼は人と接近してもあまり気にならない人なので、職場などでも”話すときの距離が近い”と言われ、これについては本人も気を付けています。また、彼の性格を知っていれば、セクハラや痴漢をするような人ではありません。しかしブサメンの部類に入る容姿をしていることもあり、“キモがられたらアウト”なんですよね……。

今後も、またこのように痴漢に間違われたり、冤罪で捕まってしまったら、私には何ができるのでしょうか。世の中の流れ的に、痴漢と間違えられたら、社会人生命が潰されるというイメージがあり、対策を知っておきたいのです。

さらに、なんと私の妹が、電車の中で痴漢に狙われやすいと相談してきました。もし、被害に遭ってしまった場合、どうしたら証拠を証明して、警察に突き出せるのでしょうか」

弁護士・柳原桑子先生のアンサーは……!?

まず、彼が捕まったと想定しましょう。その時点で、あなたが弁護士を探して面会に行ってもらうか、彼自身も警察を通じて弁護人を選任することができるので、いずれにせよ弁護人をつけて、彼の面会に行ってもらい、弁護人から事情を聞くなどして状況を把握するのが良いでしょう。

混雑状況、周囲の人の証言はどのようになっているのかなど、把握できる限りの具体的な状況をもとに、彼氏の言い分、どこをどのように触れたと言われているのか、被害者とされる方の言い分などを検討して、対応方針を練ることになると思います。

これはケースバイケースなので、まず痴漢の冤罪とされている場合は、弁護人の選任をすることが大切だと思います。

妹さんについては、痴漢は現行犯でないと逮捕はなかなか難しいと思われます。繰り返し同じ時間帯の電車で痴漢にあっている場合には、警察署や、鉄道警察に相談してみるのがよいのではないでしょうか。

他人と距離が近くなる満員電車。もし、痴漢に間違われたら、弁護人を選任できることを知っておいて。



■賢人のまとめ
彼が痴漢に間違われたら、ひとりでなんとかしようとせず、弁護人を選任できることを知っておいて。周囲の状況や証人など、客観的な状況を示す証拠を集める意識を持つことも大切。

■プロフィール

法律の賢人 柳原桑子

第二東京弁護士会所属 柳原法律事務所代表。弁護士。

東京都生まれ、明治大学法学部卒業。「思い切って相談してよかった」とトラブルに悩む人の多くから信頼を得ている。離婚問題、相続問題などを手がける。『スッキリ解決 後悔しない 離婚手続がよくわかる本』(池田書店)など著書多数。

柳原法律事務所http://www.yanagihara-law.com/