長時間労働が問題視される中、「効率的に仕事ができないなんて無能」という言葉を聞くことも多い。しかし、残念ながら「いくら頑張っても早く帰れることはない職場」も存在する。

先日ガールズちゃんねるに立った「残業しないと仕事が終わらない職場で働いてる方」というトピックを立てた女性も、そんな職場で働く人の1人だ。(文:okei)

12時間労働が当たり前の飲食店も「2〜3人で回すから誰も欠けれない」

トピ主の職場はみんな朝から終わるまで黙々と作業をしており、定時に帰れたことはないという。業績は好調で残業代はつくものの、最近は?忙期で毎日夜11時まで働いている。さぞかしストレスがたまっているのだろう、「毎日しんどくて疲れました」と、こぼしている。

これに対して「残業代がつくだけいい」という声もあったが、お金があっても連日深夜まで働き続ければ、誰だって心も体もボロボロになってしまう。スレッドには、こんな不満を訴える人がいた。

「残業が辛くて…って話すると、必ず『時間内に終わらせることが出来ないとか要領悪すぎ』と否定してくる人いるよね。毎日決められた内容の仕事の人なら当てはまるけど、私看護師で、緊急入院だの突然心肺停止だの、そんなんばっかで本当に帰れない毎日だった」

これは充分な人員配置があれば解決することだろうが、コスト削減で人員を採りたがらない組織は多い。また、実質的に働く人が減っている現実もあるだろう。

ほかにも、個人経営の飲食店では毎日が当たり前に12時間労働で、「2〜3人で回すから誰も欠けれない。残業とかそういうレベルの話じゃなかった」とか、小学校教員は、早朝から毎晩遅くまで頑張っても残業代なし、「教員の純粋な気持ち利用し過ぎ」と訴えた。幼稚園教諭や営業、広告デザイナーなどから不満や悲鳴がおびただしく上がっている。

「生きがいを早く見つけられる世の中になって欲しい」とイノッチ

6月7日放送の「あさイチ」(HNK総合)でも、長時間労働の実態や家族の対処法について特集していた。過労死寸前で働きすぎる夫を心配する妻たちのVTRをよそに、50代60代から番組に寄せられた意見の中にはいまだに「やりがい」を重視しろという声があり、がっかりしてしまった。

「顧客対応の仕事で、場合によっては土日が潰れるなんて当たり前。『やりがい』についてスポットを当てて話さないと全く解決にならない」(東京都 60代)
「自分の働いた報酬をお金で換算するのをやめる。これも改革ではないでしょうか?やりがい、達成感、自己肯定感。プライスレスの価値をどうして認めないのでしょう」(東京都、50代)

確かに仕事にやりがいは大事だし、しんどくても頑張れるのは、社会貢献しているとか好きな仕事だと思えればこそだ。ただし、1人の人間が頑張れる時間や集中力は限られている。仕事だけで人生を終える時代でもない。世代で一括りにしたくはないが、上司世代のこういう考えが変わり、さらに経営者の意識も変わらないと「働き方改革」なんて難しいと思う。

番組の終わりには司会のイノッチこと井ノ原快彦さんが、

「余裕がないと生きがいなんて言ってられない状況だと思う。生きがいを早く見つけられる世の中になって欲しいです」

と言っていて、思い切り頷くしかなかった。