総選挙を開催するはずだった豊崎美らSUNビーチに設置されたステージ。中央はスライダーとプール(撮影・丹羽敏通)

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 今日17日に沖縄県豊見城(とみぐすく)市の屋外で開催予定だった「第9回AKB48選抜総選挙」の開票イベントとコンサートが、悪天候のため中止することが16日、発表された。梅雨前線の影響で雷雨の可能性もあり、観客の安全を優先した。開票イベントは沖縄県内の公民館で無観客で開催され、フジテレビ系生中継番組は予定通り午後7時から放送される。2万人以上を呼び込み最大15億円の経済効果が見込まれたイベントが中止となり、ファンは落胆、関係各所は後始末に追われている。

 中止の決断は、本番前日の16日午前9時に下された。立候補メンバー全322人が、沖縄に到着する寸前だった。沖縄気象台によると、17日の天気は降水確率80%。停滞中の梅雨前線上に低気圧が発生し、正午前から夕方は雷を伴う激しい雨が予想されている。関係者は「楽しみにしていただいていた皆さまのお気持ちを考えますと断腸の思いでございますが、皆さまの身の安全を最優先に考えた上の判断です」とコメントした。

 総選挙の開票自体は行われる。代替会場は県内の公民館で、収容力がないために無観客となる。イベントのチケット代やJTB公式ツアーなどは全額返金する。開票イベントとコンサートの通し券を持っていた客には、全国の5つの専用劇場のいずれかの公演の抽選が当たる「100発98中権利」という特典を、進呈することになった。

 助成金も出していた沖縄県や那覇市、協賛した地元企業などは、落胆を隠せない。イベント会場の豊崎海浜公園・豊崎美(ちゅ)らSUNビーチのある豊見城市の宜保晴毅市長は「市内の小中学生がダンスの披露を予定していたり、ボランティアで会場周辺の清掃活動に取り組んできた市民にとっても、総選挙を楽しみにしていた方々にとっても、非常に残念です」と、雨雲を恨めしそうに見上げた。

 昨年1位の指原莉乃(24)はツイッターでファンに謝罪し、運営の頼りなさを嘆きながらも「どうなるか分からないけど、それすら楽しむのがAKBと言い聞かすしかないのが現状です」。同2位の渡辺麻友(23)は「言葉が出てこない。どうしてこの時期にやろうとしたんだろう」とつぶやいた。