現在、河北省保定市に属する「安新地区」(県)と「雄」地区(県)に来ている。確かにここは誰がみても「凄い」地域であり、全くの田舎の町が変貌し、今後の「経済発展」が大いに期待されるところではある。筆者撮影。

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■これからはリニアで結ばれて一大経済開発区に、「雄安新区」の現在の実態は

現在、河北省保定市に属する「安新地区」(県)と「雄」地区(県)に来ている。確かにここは誰がみても「凄い」地域であり、全くの田舎の町が変貌し、今後の「経済発展」が大いに期待されるところではある。

いったい何が「凄い」のか、と問われることも多いので、現状のままを報告したい。それは、何よりもまず、「不便極まりない」ということだ。かつての河北省の省都・保定市管轄の、この2つの県をまとめて開発新区にしようとするわけだが、この2つの県を結ぶ鉄道もなければ直通のバスもない。

今回、地図を片手にスマホを見ながら、この2拠点を1日で視察・学習しようという意気込みで北京からの列車に飛び乗った。これまで、全国の農村、郷村の観光開発と規制について実態を見て回ってきたが、この2拠点についても十分な文化・観光の要素はあるはずだ。

■あくまで「視察・見学」の一環であり、「調査(諜報)」ではないということ

この2拠点に関しては「観察」という名目で列車の切符も予約をおこなった。実は、視察・観光であれば全く問題はないが、仮にも実態「調査」で視察をするということは、中国側からすると「諜報」活動の意味になり、(スパイ活動にもなる)ということも外部の方から言われていたので、ノートや地図・メモ帳にもその「調査」というコトバは一切使用していない。(時期が時期だけに、例え観光であろうと『言葉』や活動には十分に留意する必要もある)。

話は戻るが、今後も継続的に「北京・天津・河北」が1つになって(一帯三路?)開発を進めようという案件が多くなりそうだが、問題視されるのは交通の不便さと、人口の流入と経済等の産業をどう調和させるか、が大きな課題・キーとなってくる。

■路線バス、中距離バスを4回乗継ぎ、まさに「田舎めぐりの旅」でもあった

参考までに、北京駅を8時45分の快速列車で安新県の最寄り駅である「徐水駅」(保定駅の手前)へたどり着いた(20元弱で10時12分着)。駅前広場前の道路で106路線バスにのり「南駅バスターミナル」へ。乗ること数分。このターミナルから小型バスで安新県の三元地区へ(終点:停留所もなければターミナルもない。普通の道路の脇で全員が下車させられた。小型バス19名定員のところ、35名も乗車していた。運賃は7元で冷房もなく、1時間余の、西部劇に出てくるような狭い道路と建設重機が両側に立ち並ぶ異様な光景の村をいくつか通り過ぎた)。

ここからが大変だった。乗り継ぎバスを捜すために、歩き回ること20分。同じ三元地区の「二三五路」というバス停もなければターミナルもない、バス乗り場をやっと探しあて、最終目的地の雄県へ向かった。これまで、バスに乗るたびに運転手や係員(ガイド・車掌・集金人)に尋ねても、その先の乗り継ぎバスについては管轄外ということもあり、皆、「知らない、わからない、何とかなるだろう」とそっけない返事であった。バスのターミナル内においても、バスの時刻表は表示されてないし、料金掲載もない。すべて窓口の係官に尋ねるほかはなかった。中国一の経済「特区・新区」を目指すには輸送・サービスも含めたインフラの充実も急務だ。

「安新地区」ではまだまだ「特区・新区」らしき様子の地域は全くない。この安新県から雄県に向かう途中の壮大な農地らしきところと、県政府の建物から次の目的地の雄県へのアクセス道路を含めて、2地区が一体となり「雄安」開発地区になるという感じであった。

■車中で思わぬ助っ人に出会いこの先に明るさが

ここまでは乗り物捜しが大変であったが、安新地区から雄県に向かう車中にて、思わぬ