萩生田光一ウェブサイトより

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 官邸の萩生田副長官が修正指示をした──。昨日、文科省が新たに公開したメールおよび添付書類によって、「安倍首相の側近中の側近」である萩生田光一官房副長官が、「広域的に」「限定する」という事実上の「京都産業大学外し」を指示していたことが発覚した。

 萩生田官房副長官は安倍首相の最側近であり、そのような人物が獣医学部新設の加計学園決定に関与していたという新事実は、「総理のご意向」が働いていたとする決定的証拠にほかならない。

 だが、既報の通り、山本幸三地方創生相は「萩生田官房副長官ではなく自分が指示した」と言い出し、「メールを送った職員は文科省の出向者で、陰に隠れて本省に注進した」などと職員を個人攻撃。本日行われた参院予算委員会で萩生田官房副長官も、「修正指示を出したことはない」「特区担当ではない職員が曖昧なままメールを送信したと報告を受けている」「(獣医学部新設に)私が能動的にかかわったことはない」と全面否定した。

 あたかも職員のでっち上げだと言わんばかりの攻撃には反吐が出るが、じつは萩生田官房副長官は、きょうの予算委で、あからさまな「嘘」をついた。

 それは社民党の福島瑞穂議員が質問に立ったときのこと。福島議員は、安倍首相と加計孝太郎理事長が「腹心の友」であることを知っていたか、と質問したのだが、対して萩生田官房副長官はこう答えた。

「最近、盛んに報道されているから承知している」

 安倍首相と加計理事長の深い仲であることを、最近知った? ......いやいや、何をおっしゃるか。萩生田官房副長官は加計学園傘下の千葉科学大学で客員教授を務めており、同大が2014年に開学10周年を迎え行われた記念式典にわざわざ安倍首相が駆け付け、祝辞のなかで「どんなときでも心の奥でつながっている友人、私と加計さんはまさに腹心の友」と話したのではないか。

●萩生田本人がブログに安倍首相と加計理事長とのスリーショットをアップしていた

 しかし、福島議員からそうしたツッコミを受けても、萩生田官房副長官はこのように強弁した。

「もともと『腹心の友』かどうか、確認したこともないし、承知もしていない」
「千葉科学大学で客員教授をしていたのは安倍首相とはまったく関係のないルートで要請を受けた」
「側近というが、総理のプライベート含めて誰とどのような関係で、どういう食事をするとか、どんな話をするとか、すべて私が承知しているわけではない」

 側近だけどプライベートまでは知らないよ、と言う萩生田官房副長官。しかし、そんなはずがあるまい。じつは、萩生田氏本人がネット上で、安倍首相と加計理事長の「腹心の友」関係の現場に立ち会っていたと思われる写真を公開しているからだ。

 その報告をしているのは、「はぎうだ光一の永田町見聞録」という自身のブログでのこと。このブログの2013年5月10日の投稿で、萩生田氏はこう綴っている。

〈GW最終日は青空のもと安倍総理とゴルフをご一緒させていただきました。きっと外遊の疲れがあったので、一年ぶりにクラブを握った私に...(笑)スコアは国家機密です〉

 この記述からも萩生田氏と安倍首相がプライベートでもベッタリな様子が窺えるが、文章はさらにこうつづく。

〈前日は夕方から河口湖の別荘にてBBQ。国民栄誉賞授与式から戻ったばかりの総理から長嶋・松井のサイン入りユニフォームと、審判としての現場のホットな話を聞き、盛り上がりました。背番号96は96条ではなく第96代内閣総理大臣の意味です〉
〈〆は総理自慢のスパイスやきそばを自ら振る舞っていただきました〉

 そして、萩生田氏は文章とともに3枚の写真をアップ。1枚はスパイス焼きそば(噂ではタバスコを入れるのが安倍流らしい)とやらを鉄板で炒めている安倍首相とその後ろで満面の笑みを浮かべている萩生田氏のツーショット。2枚目は安倍首相と萩生田氏が読売ジャイアンツのユニフォームを着て、その脇を昭恵夫人と萩生田氏の夫人と思しき女性が固めている写真。そして、問題なのが3枚目。バーベキューの準備中と思われるウッドデッキの上で、缶ビールを片手に談笑する安倍首相と萩生田氏の中心に立っている人物が、加計孝太郎氏そっくりなのだ。

●萩生田官房副長官が「加計ありき」の指示を行ったのは事実だ!

 ちなみに、これは2013年5月5日から6日にかけての出来事だと思われるが、各紙の首相動静欄に安倍首相の別荘を萩生田氏が訪れた記載はあっても、そこに加計理事長の名前はない。

 しかし、この安倍首相、萩生田氏と一緒に写真に写っている人物と、安倍昭恵夫人が2015年のクリスマスイブに、「男たちの悪巧み...(?)」という文章とともにアップした写真に写っている加計氏を見比べてほしい。髪型からヒゲ、笑顔、服装の雰囲気までまったく同じ、同一人物としか思えないのだ。ちなみに、動静欄にはもうひとり本田悦朗内閣官房参与の名前があったが、この写真の人物は本田参与とは似ても似つかない。

 ようするに、安倍首相と加計理事長は報じられている以上に、頻繁にゴルフや会食に出かけているということなのだろう。そして、萩生田氏も安倍首相と加計理事長と一緒に休暇を仲良く過ごす間柄なのではないか。

 いずれにしても、これで「『腹心の友』というのは最近、報道で知った」「プライベートまで承知しない」とはよく言ったものだ。知らないも何も、その模様を自分のブログで写真まであげておきながら、"安倍首相と加計理事長の関係なんてよく知らない"などと萩生田官房副長官はすぐにバレる嘘をつくのか。

 それはあらためて言うまでもなく、安倍首相が「腹心の友」に獣医学部新設というプレゼントをしてあげた、その過程に自分もがっつりかかわっていたからこそだろう。

 萩生田官房副長官が述べたことはまさに「虚偽答弁」と言えるが、そんなチマチマした嘘を重ねていれば疑惑はどんどん膨らむだけ。ましてや、内閣府の職員が「勝手に書いた」なんて罪の被せ方は言語道断だ。こうした嘘と責任のなすりつけによって、萩生田官房副長官にはとっとと自爆していただきたいものである。
(編集部)