次のザ・ウィークエンド!? 才能も話題性も兼ね備えた6LACKによる「That Far」(Song Review)

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 米ジョージア州アトランタ出身の24歳。歌の中に上手くラップを絡ませる、ドレイク・マナーに則った次世代を担うラッパー兼シンガー、6LACK。

 2011年、当時通っていた大学を辞めて、アーティスト活動をスタート。5年間の下積みを経て、2016年にファースト・シングル「Ex Calling」をようやくリリースし、同年9月に発売したセカンド・シングル「PRBLMS」が、ラップ・チャート最高位23位を記録し、注目を集める。

 同曲が収録された2016年11月リリースのデビュー・アルバム『Free 6LACK』は、ラップ・チャート最高位5位をマークし、アルバム・チャート(Billboard200)でも34位のスマッシュ・ヒットとなった。本作には、フランク・デュークスやサウスサイドなど、名だたるプロデューサーたちが参加している。

 2017年に入ってからは、2月に日系女性R&Bシンガーのジェネイ・アイコとデュエットした「First Fuck」を発表。そして、2017年6月8日に初の公式リリースとなるシングル「That Far」がリリースされ、色んな意味で話題になっている。

 というのも、この曲の歌詞が、自身に対する批判をツイッターでしたリスナーへの言及的内容だからだ。「単調なラップをしている」と言われたことに対して、「ママのソファーに座ってツイートしてる」と皮肉たっぷりに歌っている。ラッパー同士のこういったディスり合いはよくあるが、アーティストと一般リスナーとのバトルというのは異例。

 同曲は、デビュー作『Free 6LACK』のプロデュースを担当した、6LACKが“プロデューサーで最高の友人”と信頼を寄せているSingawdが手掛けている。ザ・ウィークエンドを彷彿させるオルタナ系R&Bで、歌い方も彼のようなソフトな面とダークな面を併せ持つ、退廃的なイメージを放っている。昨年秋から大ヒットしている「スターボーイ」のようなミステリアスな感覚も持ち、中毒性も抜群。米ビルボード・ソング・チャートでの上位ランクインも期待できるかもしれない。


Text: 本家 一成

◎リリース情報
「That Far」
6LACK
2017/6/8 RELEASE