イエメンの首都サヌアの病院で、コレラに感染した疑いで診察を受ける子ども(2017年6月13日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】国連(UN)のイエメン人道調整官を務めるジェイミー・マクゴールドリック(Jamie McGoldrick)氏は15日、内戦が続く同国で流行しているコレラによる死者が1000人に近づいていると明らかにしさらに、援助が思うように集まらない現状について、「人道が政治に負けようとしている」と強く非難した。

 ヨルダンの首都アンマン(Amman)で記者会見したマクゴールドリック氏は、「殺されるか飢えるかしかない人びとを救える時間はなくなりつつあり、今ではコレラの問題まで加わっている」と述べ、「物資の不足でわれわれは厳しい状況に置かれている。早急に行動が必要だ」と訴えた。

 マクゴールドリック氏によると、現在コレラの感染が疑われる人々は13万人以上に達し、死者は970人を超え、その約半数は女性と子どもが占めているという。

 マクゴールドリック氏は、(国連は)2017年のイエメンへの人道的対応のために21億ドル(約2300億円)の拠出を呼び掛けているが、これまではそのうちのわずか29%しか集まっていないと明かし、「イエメンについて心が張り裂けそうな気持ちになるのは、人道が政治に負けようとしていることだ」と語った。
【翻訳編集】AFPBB News