タカタ愛知川製作所(6月16日撮影)

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 6月16日、エアバッグのリコール問題で巨額損失に揺れるタカタ(株)(TSR企業コード:295877413、東京都、東証1部)が法的申請へ向け調整中と報道された。東京商工リサーチ(TSR)情報部は、午前7時30分にタカタ本社に到着。取材を開始すると同時に、滋賀県内の事業所や取引先の動静を探った。


8時00分
 タカタ本社。ビル入口に報道関係者ら数名が訪れ、待機する。受付電話で取材を申し込むが、「対応できる者がいないのでわからない」と電話口で対応。

8時50分
 タカタの代表電話。「9-17時以外は営業時間外」と告げる音声ガイダンステープが流れる。IR部門の直通電話は、呼び出し音が鳴るのみ。応答はない。

9時00分
 代表電話、IR部門の直通番号に電話する。代表電話は音声ガイダンスが解除されたものの、呼び出し音が鳴るのみ。いつまでも応答はない。IR直通電話も同じ状況。

9時30分
 本社受付の電話で連絡するが応答がない状態となる。

9時40分
 取引先がタカタ本社前に集まり始める。

10時00分
 バイク便のスタッフが到着。そのまま本社受付の電話で連絡を入れると、スムーズにタカタの担当者が対応する。入口天井に設置された監視カメラで来訪者を確認しているのか。

10時20分
 受付電話でTSRの取材に、「何も聞いていないのでコメントできない。コメントできるタイミングでコメントします」と女性の声で返答。

11時30分
 タカタが事業拠点を構える地方自治体の職員がタカタ本社を訪問。だが、受付電話で応答がなく、タカタの担当者と面会がかなわない。自治体の職員は、「(タカタは)地元に拠点がある。地元への影響が気になるが、代表電話に電話しても通じないので、(本社へ)来た」と話したのちに、タカタ本社を後にした。

12時10分
 コンビニ袋を手に持ったタカタ社員が報道陣の前を通り過ぎる。質問にも口を開かない。社員が事務所に入る際、正面玄関扉の内側にA4サイズの紙が貼ってあることを確認。紙には「裏口の利用」を呼び掛ける内容が記載されていた。

12時50分
 愛知川製造所(滋賀県愛知郡)に、TSR滋賀支店の調査員が取材で到着。取引先や報道陣の姿はなく、特段変わった様子はない。

タカタ愛知川製造所(6月16日撮影)

13時00分
 本社の代表電話、IR部門の直通番号は呼び出し音が鳴るのみ。まったく応答の気配はない。

14時50分
 運送業者が集荷で本社を訪問。しかし、受付電話でも応対がなく業者は困った顔でその場を離れる。

15時00分
 株式市場が閉まる。だが、タカタから適示開示はなかった。上場企業が自社の経営に大きく関わる報道にまったくコメントを出さない。極めて異例な事態だ。

15時50分
 彦根製造所(滋賀県彦根市)の社員が電話取材に応じる。本社の代表電話、IR部門の直通番号に出ないことについて、「この(取材の)電話で初めて知った。本社から何も聞いていない」と話す。また、法的申請に関する一連の報道については「タカタ側から発表したものではないので、何もコメントできない。本社からは現在、タカタとしてのコメントを準備していると連絡を受けている」と話す。

16時30分
 本社の代表電話、IR部門の直通番号は呼び出し音が鳴るのみ。朝から応答はない。

16時40分
 本社受付の電話で、ようやく総務担当者が取材に応じる。「(適時開示など)リリースの予定について今は何とも言えない。もう少しお待ちください」とだけコメント。

17時00分
 本社の代表電話が再び、「9-17時以外は営業時間外」と告げる音声ガイダンステープに切り替わる。

17時15分
 本社受付の電話で総務担当者が対応。「今日中に適時開示する」と明言する。

18時00分
 総務部の担当者が受付に表れ、「適時開示が何時になるかメド立たない。待ってもらっても今日中に出せるかわからない。(適時開示が出たら)個別にご連絡しますので」と、ビルからの退出を促される。報道陣退出する。