加計学園獣医学部新設をめぐる文部科学省の内部文書が存在していることを、松野博一文科相が認めた。その中には「総理のご意向」「官邸の最高レベルが行っている」と記された文書も確認されたという。

内閣府から文科省行政改革推進室に送信されたメールには、「添付PDFの文案(手書き部分)で直すよう指示がありました。指示は官邸の萩生田(官房)副長官からあったようです」と記されていた。この直しによって加計学院の獣医学部設置が可能になった。

内閣府の安倍首相の側近から文科省職員が言われれば圧力と感じないわけはないのだが、松野文科相は「真意に関しては分からない。内閣府の職員からこの種の発言があったとわが省の職員が考えているということです」と言葉を濁す。萩生田副長官も「指示したことはないしメールの内容は事実に反する」と抗弁している。

官邸は必死で逃げ

文科省と内閣府が文書の存在を認めたことで疑惑の解明は進むのか。流通経済大学の龍崎孝教授は「安倍内閣の支持率、都議選の結果、加計学院の獣医学部新設が妥当かどうかを審議する8月の大学設置審議会の判断」が重要だという。

政治アナリストの伊藤惇夫氏は「安倍内閣では、いつの間にかうやむやのまま処理されていることが多すぎます。しかし、今度も丁寧に説明する必要はないと考えているならば、国民から強い批判が出ますよ」

自民党若手の中からも「安倍首相は調子にのりすぎ」との批判が出ている。どうやら「安倍一強」の潮目は変わってきたようだ。