自民党の二階俊博幹事長が特使団とともに訪韓し、文在寅大統領と会談した。冷え込んだ日韓関係の改善を図る狙いだが、今後も多くの困難がつきまとうと予想されている。資料写真。

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2017年6月15日、香港紙・東方日報によると、自民党の二階俊博幹事長が訪韓し、文在寅(ムン・ジェイン)大統領と会談した。冷え込む日韓関係の改善を図る狙いだが、今後も多くの困難がつきまとうと予想される。

朴槿恵(パク・クネ)前大統領の在任後半の日韓関係は蜜月期と言えるもので、慰安婦問題で合意が得られるなど、安倍外交にとっては一大勝利となった。しかし、新たに大統領となった文在寅氏は選挙中、合意の見直しを明言。日韓外交そのものを見直すことを意味している。

合意撤回など、文政権が大きく方向転換することへの懸念から、安倍首相は二階幹事長を360人からなる特使団とともに韓国に派遣。しかし、経済的な利益で協調を誘う試みは逆効果となり、文大統領から「国民の大多数が心情的に慰安婦合意を受け入れられないのが現実だ」と言い放たれる結果となってしまった。

文大統領は基本的に盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領の外交姿勢を継承しており、日本だけでなく米国にも強硬的になることが予想される。在韓米軍の高高度防衛ミサイル(THAAD)配備中止や、有事の際に韓国軍を指揮する権限を米国から取り戻すことにも意欲を示しているほか、歴史認識や領土問題でも日本に対抗措置を講じる可能性があり、日韓関係は今後も多くの困難がつきまとうことが予想される。

安倍首相は日米韓3カ国の同盟関係をいっそう強固なものにし、中国に対抗しようとしたが、米国はトランプ大統領がリバランス戦略を中止させ、また韓国は日米との協調政策に消極的になる可能性が高まり、日本の計画は空振りに終わってしまったと記事は伝えている(翻訳・編集/岡田)