「セザンヌと過ごした時間」の一場面 (C)2016 - G FILMS - PATHE - ORANGE STUDIO - FRANCE 2 CINEMA - UMEDIA - ALTER FILMS

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 ギョーム・ガリエンヌが絵画の巨匠ポール・セザンヌ、ギョーム・カネが文豪エミール・ゾラに扮した仏映画「セザンヌと過ごした時間」の予告編が、このほど完成した。

 「モンテーニュ通りのカフェ」のダニエル・トンプソン監督がメガホンをとった本作は、死後に高く評価された“不遇の天才画家”ポール・セザンヌと、「居酒屋」「ナナ」といった不朽の名作を手がけたエミール・ゾラの40年に渡る友情を描く。幼い頃から夢を語り合ってきたセザンヌ(ガリエンヌ)とゾラ(カネ)。やがて2人は成長し、パリに進出したゾラは小説家として成功を収めるが、セザンヌの絵は評価されず落ちぶれていく。そんな矢先、ゾラが“ある画家”をモデルにした小説を発表し、2人の友情にひびが入る。

 トンプソン監督は美術に造詣が深く、熱心な絵画コレクターとして知られる。本作は、そんなトンプソン監督が15年に渡る膨大なリサーチの末に完成させた意欲作。公開された予告編は、セザンヌの絵画を切り取ったかのような美しい映像から、偉大な芸術家へのリスペクトと愛が伝わってくる。

 さらに、不遇の中でもがくセザンヌの姿も胸を打つ。ベストセラー作家となったゾラが華やかな道を歩む一方、セザンヌは「なんて恥ずかしい絵だ」と酷評される。その後も2人の差は開き続け、ついには最大の理解者であったはずのゾラに「君は偉大な芸術家になれない」という決定的な言葉を突き付けられる。それでも、「絵はやめない。描きながら死ぬ」と情熱を絶やさず、筆を握り続ける。

 「セザンヌと過ごした時間」は、9月2日から東京・渋谷のBunkamuraル・シネマほか全国で順次公開。なお「フランス映画祭2017」(6月22〜25日)にもラインナップされており、同映画祭に合わせてトンプソン監督が来日することが決まっている。