人気スタイリストの入江未悠さんのファッションアドバイス講座、第9回の相談は薬品関連会社勤務の山中いずみさん(仮名・29歳)から。

「太めのワイドパンツが流行っていますが、何をポイントに選んでいいのかわかりません。あまりオシャレすぎると、会社で浮いてしまいそうなので、程よい感じにしたいのですが……。よろしくお願いします」

ガウチョパンツの大ヒットから、ワイドパンツの人気は続行しています。ステキに着こなせれば、通勤も楽しくなりますね。とはいえ、悪目立ちはしたくないという気持ちもわかります。どう選んだらいいのでしょう。丈、素材、シルエットなどのポイントを入江さんに教えてもらいます。

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ワイドパンツをこれから買うなら色は白で

リラックス感のあるワイドパンツは、トレンドアイテムのひとつです。

花柄のワイドパンツが20代から大人世代まで、年齢の垣根なく人気が出たり、GUから「パラッツォ」というネーミングの、ゆったりとしたシルエットのワイドパンツが登場したり。今や、休日スタイルの定番になっていますが、オフィスコーディネートのアイテムとしても、ワイドパンツはおすすめです。マニッシュな雰囲気があるので、長いデスクワーク中、多少、脚のお行儀が悪くてもサマになるし、夕方になるとむくんでしまうふくらはぎが隠れるから安心、という人もいます。

ワイドパンツはボリュームがあって、分量が多い分、それだけで目立ちます。初めてトライするなら、ご自身が着慣れているベーシックカラーから選ぶと、ハードルが下がります。ただ、黒やグレーなどのダークカラーは、この時期にはちょっと重いイメージ。そこでおすすめするのが、グレー味のある白です。

クリアなパキッとした白ではなく、少しグレーがかった白がオフィスになじむ。

ほんの少〜しだけ濁りのある白は、白がもつ清潔感はそのままに、落ち着きも出せて、キチンとした印象をつくりたいオフィススタイルに最適。白の面積が多くなりますから、トップスに何をもってきても、爽やかなスタイルになります。

→素材や丈のポイントは?

素材は薄手で、裏地のあるものを

白のワイドパンツを選ぶときに注意してほしいのが、素材選びです。白のボトムは、透けるのが気になってしまい、つい地厚のものに目が行きがちです。でも、しっかりした素材だと迫力が出すぎてしまい、ビギナーさんにはちょっと難しい。素材じたいは薄手で、透け防止として、裏地がついているものを選んでください。

裾から手を入れてみて、うっすらと指のシルエットが見えるくらいの透け感がオフィスのワイドパンツ素材のベスト

透け防止は裏地で。

また、幅はあまり太すぎないものを。一番上の写真のワイドパンツのように、手に持ったときに、スソにドレープが入らないくらい、ウエストからのラインがストレートめのものを選んでみてください。

丈はくるぶし丈がおすすめです。試着して、まっすぐ立った状態でくるぶしが見えるかどうかをチェック。脚のいちばん細い部分がチラリと見えることで、女らしいエレガントさが出せます。

今回紹介したワイドパンツのように、ウエストがゴムのドローストリングだと、程よくカジュアル感もあり、オフスタイルにも活用しやすくなります。シーンが増える分、着こなしの幅も広がるので、これも選ぶときのポイントにしてみてください。



■賢人のまとめ
色は落ち着きのある白、素材は薄手の裏地つき。ストレートめのくるぶし丈がおすすめです。

■プロフィール

ファッションの賢人 入江未悠

青山大学在学中にスカウトされ、読者モデルとして活躍。
小学館『CanCam』で、 ライター&スタイリストアシスタントとして編集業務に携わり、2003年にスタイリストとして独立。
大人の甘さを引き出すきれいめコーディネートに定評があり、現在は、『STORY』『Oggi』など数々のファッション誌で活躍している。
自身初の単行本『TOKYO LADY STYLE』が好評発売中の他、2013年より、アクセサリーブランド「Myu by phoebe」のデザインも手掛けている。
Official Web Site:http://phoebe.co.jp/cat/myu/