疾走感溢れるサウンドとエモーショナルなパフォーマンスで5千人を楽しませたWANIMA(撮影=瀧本 JON... 行秀)

 3ピースロックバンドのWANIMAが6月3日に、東京・お台場の潮風公園 太陽の広場特設ステージで、フリーライブ『uP!!!NEXT WANIMA 〜Gotta Go!! Release Party〜』を開催した。5月17日リリースの3枚目シングル「Gotta Go!!」を記念しておこなわれたもの。抽選で選ばれた約5千人のファンを前に「CHARM」や「ララバイ」など、アンコールを含めて全18曲を熱演。ユーモア溢れるトークと、心躍らせるサウンドで魅了した。

「筋肉痛で帰れよ!」

KENTA(撮影=瀧本 JON... 行秀)

 様々なジャンルのBGMが流れる中、会場となった公園には抽選に当選した5千人のファンが集結。これから始まるライブへの盛り上がる準備は万端といった感じだった。スクリーンに『au三太郎』シリーズで流れている「やってみよう」が流れると、オーディエンスも<やってみよう♪>の大コールが起きた。

 続いて、「JUICE UP!!のテーマ」が流れ、沸き立つオーディエンス。曲が終了すると、KENTA(Vo、Ba)、KO-SHIN(Gu、Cho)、FUJI(Dr、Cho)の3人がテンション高めに登場。KENTAは、楽器が占領するステージの空きスペースを陽気に飛び歩き、「みんなテンション上げろよ! 筋肉痛で帰れよ!」とオーディエンスを煽っていく。楽器を手に取り、この日のオープニングナンバーに、1stフルアルバム『Are You Coming?』の「ここから」を拾う。曲時間が短いながらもエネルギーが凝縮されたナンバーで、ペース配分など一切感じさせない、序盤からアクセル全開のステージを見せた。

 続いての「夏の面影」に続き、KENTAが「もうここでこの曲が!?」と「Hey Lady」を演奏。サークル・ピットなどオーディエンスもビートに合わせて、各々の盛り上がり方で楽しんでいた。一方で茶目っ気も見せる。小声で「ここだけの話なんですけど、リハで1回も歌詞をしっかり歌えなかった…」と、この曲の難しさを素直に告白してから、ニューシングル『Gotta Go!!』に収録の「ララバイ」へ。畳み掛けるリリックが感情を揺さぶりかけてくるようだ。

 KENTAは「海の近くだとこの曲を歌いたくなるね」と中盤戦では一気に趣を変え「SLOW」を披露。KO-SHINの裏打ちのギターサウンドが夕焼け空のお台場に響く。なんともロケーションにマッチした楽曲。言葉を噛みしめるように、情感を込めて歌い上げるKENTAの表情が印象的であった。日が落ちかけてきたところで、「飛んだり跳ねたりしたいよ〜」とKENTAの言葉から、ファンキーな「オドルヨル」に突入。FUJIの叩き出すビートによって、体は自然と揺れ、なんともエキサイティングなステージに圧倒されていく。

KO-SHIN(撮影=瀧本 JON... 行秀)

 ここでゲストが来ていますと、FUJIが長渕剛のモノマネ「長渕弘樹」になり切って、修二と彰の「青春アミーゴ」を熱唱。「もう1曲だけ歌わしてくれ」とFUJIのカウント。1stアルバムからエロスを感じさせるナンバー「いいから」へ流れるという変化球。WANIMAらしいユーモアに満ちたコーナーからのアップナンバーで、さらに会場の盛り上がりはヒートアップ。

 ここで、「Gotta Go!!」から1曲目に収録されている「CHARM」を披露。「みんなのお守りにと願い作られた曲」と語る楽曲は、力強くも優しさに満ち溢れたナンバー。バウンスしたリズムにドラマチックな展開で魅せる。続けてKENTAが「みんなに歌ってほしい曲です」とメッセージ性を色濃く出した「1106」、「共に歌って帰れよ。みんなが頑張っているのは知っている。今日くらいはキミらしくやぞ!」と投げかけ「ともに」を迷うことなく真っ直ぐに、熱いナンバーを届ける。3人とオーディエンスのエネルギーがぶつかり合い、会場の熱気をかき乱していくようだ。

アンコールはリクエストで

FUJI(撮影=瀧本 JON... 行秀)

 FUJIが「まだやりたい!」とメンバーに懇願し、3人はドラムセットの前に集まり選曲会議。KENTAが「WANIMAサイド整いました!」と報告し、「感謝の気持ちを歌にしないと…18歳の時に作った曲です。歌えるか〜!?」と投げかけると、盛大なシンガロングが会場に響き渡る。そして、KO-SHINの「サーンクス!!」のシャウトから、感謝の気持ちが目一杯詰まった「THANX」。KENTAは「となり近所とハイタッチ!」と煽り、ハイタッチでのコミュニケーションによって会場の気持ちが一丸となっていくなか、本編ラストは「これだけは」。会場全体で発せられた歌声は、お台場の夜空に溶け込んでいくようだ。<戦い続ける日々に幸あれ♪>とWANIMA流応援歌を届け、3人はステージを後にした。

 アンコールの手拍子に答え、ステージに3人が登場。KENTAは「みんな手拍子じゃないでしょ! アンコールでしょ!」と声でのコールを促す。KENTAの「アンコール!」の声に合わせオーディエンスも盛大に「アンコール」とコールすると、満足そうな顔を見せるKENTA。アンコールはオーディエンスのリクエストで楽曲を決めることに。

 この日が誕生日だというオーディエンスがリクエストしたのは「HOPE」、そして、もう1曲ランダムで選ばれたオーディエンスから「エル」の2曲が挙げられた。さらに会場全体から「やってみよう」のコールが起き、KENTAも「2曲の盛り上がり次第だからね!」と約束。

 「HOPE」と「エル」この2曲は騒がずにはいられない、アドレナリンが放出する迫真の演奏に、オーディエンスもクラウド・サーフィングやモッシュ・ピットで応える。ボルテージは最高潮に達し、その盛り上がりに応えるかのように、もう1曲「やってみよう」を全身全霊で届けた。最後は照れながらも、KO-SHINの“一本締め”で『〜Gotta Go!! Release Party〜』の幕は閉じた。WANIMAらしい笑顔で満ち溢れたライブであった。

(取材=村上順一)

ライブのもよう(撮影=瀧本 JON… 行秀) ライブのもよう(撮影=瀧本 JON… 行秀) KENTA(撮影=瀧本 JON… 行秀) KO-SHIN(撮影=瀧本 JON… 行秀) ライブのもよう(撮影=瀧本 JON… 行秀)
FUJI(撮影=瀧本 JON… 行秀)
セットリスト
『uP!!!NEXT WANIMA 〜Gotta Go!! Release Party〜』
6月3日 東京・お台場潮風公園 太陽の広場特設ステージ

01.ここから
02.夏の面影
03.Hey Lady
04.ララバイ
05.1CHANCE
06.リベンジ
07.BIG UP
08.SLOW
09.オドルヨル
10.いいから
11.CHARM
12.1106
13.ともに
14.THANX
15.これだけは

ENCORE

EN1.HOPE
EN2.エル
EN3.やってみよう