さらなる追加利上げへ追い風が吹く中、6月16日のドル円為替

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 FOMCの発表を受けて市場はリスク選好となり、さらに好調な経済指標がドル買いに拍車をかけた。6月15日(すべて日本時間)の前半は1ドル109円台で推移していたが、ニューヨーク市場がオープンしてからドルが急上昇し、日付の変わった16日3:00ごろには1ドル110円98銭をつけ、9:00すぎにはついに1ドル111円15銭の上値をつけている。

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 FOMCの発表の内容はほぼ織り込み済みのものではあった。しかし正式に声明文が出ると市場の安心感は高まる。6月追加利上げは正式に決まり、バランスシート縮小も年内スタートがほぼ確定した。9月または10月ごろがスタート時期になりそうだ。イエレンFRB議長は数年を要することも述べている。

 最近の経済指標がやや低調だっただけに先行き不安もあったが、15日21:30に発表された経済指標は堅調な数値だった。前週分の新規失業保険申請件数は23.7万件と事前予想の24.1万件、前回分の24.5万件を下回ってきた。40年以上ぶりの低水準である。6月フィアデルフィア連銀製造業景況指数は27.6と事前予想の24.9を上回ってきており、さらにニューヨーク連銀製造業景況指数は19.8と事前予想の5.0、前月の-1.0から大幅な改善が見られた。懸念していた経済状況が好調に転じてきたことで市場にはリスクオンの傾向が強まる。

 6月16日0:30ごろにはトランプ大統領が「GDPはとても良い数値になっており、すぐに発表できる」とコメント。さらに「複数の大型工場建設もすぐに発表する」と明るいニュースを発表している。

 本日は21:30に5月住宅着工件数や建設許可件数が、23:00には6月ミシガン大消費者信頼感指数が示される。さらに景気のいい話が聞けるのかどうか楽しみである。年内にもう1回追加利上げがあるかどうかは今後の経済状況次第なだけに、追い風がどこまで吹くのかに注目が集まっている。

 ただし1:50には米上院がロシア・イランへの制裁強化の法案を可決したという報道もあり、ロシアゲート疑惑や朝鮮半島、中東情勢などを含め、リスクにもしっかりを警戒を強めるべきであろう。