見せしめとして額にタトゥーを彫られた少年(画像は『The Star Online 2017年6月12日付「I am a thief: Brazilian tattoo artist brands young thief's forehead to teach him a lesson」』のスクリーンショット)

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罪を犯そうとした者を見逃さず捕らえたまでは良かったが、勝手な判断で制裁を下すことは人として許されることではない。このほどブラジルで、自転車を盗もうとした少年を捕らえた25歳と27歳の男2人が「見せしめ」として彼の額にタトゥーを彫り、その動画をアップロードしたことから逮捕された。『Oddity Central』や『The Star Online』などが伝えている。

6月9日の朝、サンパウロ州サンベルナルド・ド・カンポで17歳の少年がタトゥー施術者の自宅前にとめてあった自転車を盗もうとしていたところ、タトゥー施術者と近隣住民に見咎められ捕まった。2人が「見せしめのためにコイツにタトゥーを入れてやろう」と言うのを聞いた少年は「お願いだから腕か脚にしてください」と頼んだという。

ところが男らは少年を椅子に座らせ、乱れた筆跡のポルトガル語で「eu sou ladrao e vacilao(私は泥棒で、負け犬です)」という侮辱の言葉を少年の額に彫った。同日にアップロードされ拡散した動画は少年の親族の目に留まり、警察に通報された。親族によると、少年は5月31日から行方がわからなくなっていたようだ。

動画には笑いながら「痛いぞ」と言う男の声も入っており、少年の額を押さえて無理やりタトゥーを彫る場面が収められている。少年はひどく恐怖に怯えている様子がうかがえる。警察は男2人がした行為は「拷問」とし、現在保釈金無しで起訴中だ。逮捕された男らは「少年に盗みを働くとこうなるぞというレッスンをしてやっただけだ」と供述しているという。少年は警察に「ひどく酔っていて自転車に倒れ込んだが盗もうとはしていない」と話し、窃盗容疑に関しては否認している。

親族によると少年は精神的に問題を抱えており、ドラッグにも手を出す生活を送っていたようだ。ドラッグ資金欲しさゆえに窃盗を働こうとしたのかは定かではないが、額に容易に消すことのできないタトゥーを彫られてしまった少年の気持ちはいかがなものか。ブラジルのサイト『Vaquinhas online』では少年のタトゥーを除去するための寄付金アカウントが設置され、目標金額の15,000ブラジル・レアル(約50万円)を遥かに上回る金額が集まっている。

なおタトゥーといえば、過去には酔っ払った勢いで瞼の上に「元気ですか」というスペイン語のタトゥーを彫ってしまった男性や、泥酔して寝入ってしまった男性が顔に眼鏡のタトゥーを彫られてしまうという珍事も発生していた。

画像は『The Star Online 2017年6月12日付「I am a thief: Brazilian tattoo artist brands young thief's forehead to teach him a lesson」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)