by Ellen De Vos

自撮りをした少女の脳波にてんかん性発作を引き起こすと見られる活動を確認したと小児神経学者らが報告しました。研究者らはこの症状を「自撮り発作」と呼び、光過敏性発作の1つの形だとみています。

“Selfie-epilepsy”: A novel photosensitivity - Seizure - European Journal of Epilepsy

http://www.seizure-journal.com/article/S1059-1311(17)30128-0/fulltext

Taking a “Selfie” Could Trigger Seizure-Like Activity in the Brain, Case Study Suggests | Epilepsy Research UK

https://www.epilepsyresearch.org.uk/taking-a-selfie-could-trigger-seizure-like-activity-in-the-brain-case-study-suggests/



カナダ・ダルハウジー大学の小児神経科医の報告によると、この症状は過去に発作を経験したことがある十代の少女の脳波を3日間にわたってラボでモニタリングしているときに観察されたとのこと。3日間にわたって少女の様子がムービーで記録されたところ、期間内に少女が発作を起こすことはありませんでしたが、脳波が異常な形になっていることを研究者らは発見。記録ムービーをさかのぼって脳波に異常が見られた時の少女の行動を確認すると、彼女はiPhoneで自撮りを行っていたそうです。この時、少女はフラッシュを使っていたそうですが、フラッシュが通常の形だったのか、赤目防止のために複数回LEDライトが点滅するものだったのかは不明とのこと。

少女が過去に発作を経験したのは、学校でダンスをしている時だったそうですが、ラボで起こった脳波異常から、研究者らはストロボのライトが発作の原因だったのではないかと見ています。少女はこのほかにも太陽光を見た時に無意識のうちに腕が跳ねるといった経験や、学校で意識がもうろうとするなどの経験を報告しています。

これらの情報から、研究者らは少女が光過敏性反応を示しやすいと結論づけました。光刺激に対して異常な反応を行う光過敏性発作は、1800年代には既に記録されており、太陽光を見た子どもが発作を起こしたことが知られています。太陽光の他にはビデオゲームやフラッシュ、点滅する光によって異常反応が起こり、日本ではアニメ「ポケットモンスター」の視聴者らが発作を起こした「ポケモンショック」がよく知られています。今回の報告では、光過敏性発作がスマートフォンでの自撮りでも起こりうるということが示されたわけです。



by Eirik Newth

ただし、この報告は1人の少女について記されたものにすぎず、「自撮りが光過敏性の人々のトリガーになる」と言うには、さらなる研究が必要であると研究者らは示しています。一方で、研究には参加しなかった研究者のJoseph Sullivan氏は、今回の研究結果を受けて「自撮りが脳波に発作のような波形を作り出したとしても不思議ではない」とコメントしています。