14日、韓国メディアによると、13日に中部戦線で韓国軍の監視警戒所(GP)を通じて亡命した北朝鮮軍兵士は、韓国軍の北朝鮮向けの拡声器放送を聞いて亡命を決心していたことが分かった。これに、韓国のネットユーザーがコメントを寄せた。写真は北朝鮮。

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2017年6月14日、韓国・KBSによると、13日に中部戦線で韓国軍の監視警戒所(GP)を通じて亡命した北朝鮮軍兵士は、韓国軍の北朝鮮向けの拡声器放送を聞いて亡命を決心していたことが分かった。

13日午後7時50分ごろ、南北軍事境界線を越え京畿道漣川郡にある韓国軍のGPを通じて亡命した北朝鮮軍兵士は、上等兵ほどの階級の20代前半の兵士であることが確認された。

前方警戒所の警戒兵だった同兵士は身長が175センチと北朝鮮軍の中では高い方だが、体重はわずか52キロしかなかったという。同兵士は北朝鮮向けの拡声器放送を聞いて韓国の発展ぶりに憧れを抱き、亡命を考えるようになったと明らかにした。そして、4月に京畿道漣川郡にある非武装地帯の北側の地域で大きな火災が発生した際、非武装地帯に埋められた地雷の多くが除去されたと判断し、脱北する決心を固めたと説明した。同兵士は他の兵士に「木を切ってくる」と言って部隊を出た後、そのまま南北軍事境界線を越えてほふく前進で韓国軍のGP地点に近づいた。300メートルほど離れた地点から両手を振って亡命の意思を伝え、警戒に当たっていた韓国軍兵士に発見されて安全地帯に誘導されたという。

これについて、KBSは「韓国の発展ぶりを知らせる北朝鮮向けの放送が、空腹と劣悪な軍生活に嫌気がさしていた北朝鮮軍兵士の運命を変えた」と評価している。

この報道に、韓国のネットユーザーからも「まさか拡声器が効果を発揮するとは!」「拡声器のボリュームをもっと上げて!」「拡声器に効果はないと言ってばかにしていた人たちは反省してほしい」など拡声器放送の効果を称賛する声が寄せられている。そのほか「万が一のことを考え、徹底的に調査し監視しよう。油断は禁物だ」と警戒する声や、「よく来た。韓国に協力し、たくさん食べて幸せに暮らすことを願っているが、韓国での暮らしも楽ではないよ」「木を切ってくる?一体どんな生活をしていたんだ?彼が夜のクラブに行ったら気絶するだろうな」と北朝鮮兵士の今後の生活を案じる声もみられた。

また、「まさか送り返したりしないよね?」「文在寅(ムン・ジェイン)大統領が北朝鮮へのプレゼントとして兵士を送り返し、朝貢交渉を始めるかも」「このニュースを見た大統領が来月から拡声器放送を中断しそうで怖い」など親北派といわれている文大統領の動きに注目するネットユーザーも。

そのほか「発見した人は長期休暇をもらえるのだろう。僕の時は1人も逃げてこなかったのに」とうらやむ声や、「朴槿恵(パク・クネ前大統領)がしたことの中で唯一評価できるのは、拡声器を設置したことだ」と指摘する声も寄せられた。(翻訳・編集/堂本)