岐阜県「養老天命反転地」。本気で遊べる破天荒でアートなテーマパークへ

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日本で一番破天荒な公園が岐阜にあると聞き、実際に行ってきました。その名も「養老天命反転地(ようろうてんめいはんてんち)」。

一度では覚えられそうにない名前のこの公園は岐阜県養老町にある、若い頃にニューヨークでボブ・ディランと暮らしていたというアーティストの荒川修作とパートナーで詩人のマドリン・ギンズが作り上げたテーマパーク。
園内には、不思議な丘や意味不明な建物、アートのようなものが点在しており、異次元の世界に入り込んでしまったかのよう。トリッキーな公園はオープン当初ケガ人が続出して問題作では、と非難されながらも「思ったより少ないな! 」と荒川さんは言い放ったとか。(危ない公園ということではなく、大人も童心に返って全身で遊んでしまうからとのこと)

入るとすぐに「養老天命反転地記念館」というカラフルな建物がお出迎え。

「養老天命反転地記念館」の中は、どっちが上下かわからない錯覚に。

「極限で似るものの家」というタイトルの謎の建築物のかたまり。

建物内の机や壁・天井が上下左右を全く無視した場所に配置されて......。

ソファや冷蔵庫が壁を突き抜けていたり、天井にトイレがあったり、異次元空間が広がっています。

「養老天命反転地」を作った荒川さんは、第二次大戦後の前衛美術を牽引した一人で紫綬褒章も受賞しています。公園からもわかるように、とにかく破天荒なエピソードが多く残っています。昨年ノーベル文学賞を受賞したボブ・ディランと暮らしていたとき、あまりにボブ・ディランのことを認めないため、ディランが自分の全レコードを差し出し、自分が有名なアーティストであることを告げたところ、荒川さんは「くだらない! 」と全部投げ捨てたそう。そして、太陽の塔で有名な芸術家の岡本太郎さんにかわいがられていたことも知られています。

文字が書かれた解読不明な丘から見る景色はとても美しい。

丘からは歪んだ公園全体を見渡せます。

「死なないための道」は、どこにつながるのだろう?

「宿命の家」家と言えるものではないのですが、キッチンなどが地中に埋められていて日常と非日常を物語っているかのような不思議な場所。

凸凹な道を登って、この先になにがあるかは誰も想像がつきません。

坂道を永遠と登りつめると、公園を一望できるというご褒美が待っていました。

強烈な個性を放つ芸術家が作り出した園内は、とにかく常識を覆すものばかり。天地左右に決まりごとはありません。日常生活では触れる機会の少ない不安定な感覚を全身と頭で味わうことができる大人も子どもも本気で遊べるテーマパークです。

「養老天命反転地」
入場時間:9:00〜16:30 ※開園時間は9:00〜17:00料金:大人 750円 (520円)高校生 500円 (370円)小中学生 300円 (210円)()内は団体料金休園日:毎週月曜日(月曜日が祝日の場合はその翌日)、年末年始(12月29日〜1月3日) ※団体割引は、20名様以上※小学生未満の乳幼児は無料※障がい者手帳等お持ちの方および介助者1名様は無料。ご入園の際、係員に提示※小中学生・高校生のみの入場不可

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