汗をたくさんかくと、基礎代謝が上がって痩せると耳にすることがあります。もしそうなら嬉しい話ですが、果たして本当に痩せるのでしょうか。汗と基礎代謝の関係性についてご紹介しましょう。

汗をかく機能と基礎代謝の違い

汗はどうしてでてくるのか、そして基礎代謝とは何かが分かると、その関係性がはっきりします。まず汗ですが、汗の一番大切な働きといえば、体温調節をすることです。人間は体温が40度以上になると、生命活動を維持するのが難しくなります。そのため体温が高くなると汗を出し、汗が蒸発する時に皮膚から熱を奪うことで、体温が下がるのです。たくさん汗をかいた後、放っておくと体の冷えを感じるのはそのためです。

一方、基礎代謝とは生きていく上で、最低限必要なエネルギーのことです。つまり、人間は寝ている間も絶え間なく呼吸をし、脳や内臓は活動を続けていますが、この生命活動に必要なエネルギー量をさします。基礎代謝量だけで、成人男性は1日1500kcal、成人女性は1日1200kcal費やします。つまり1日のカロリー消費の大部分を占めているのは、基礎代謝。基礎代謝量を上げると痩せるというのは納得できますね。

汗をかいても基礎代謝は上がらない

さて、汗と基礎代謝の関係性についてですが、汗をかくと基礎代謝が上がり痩せるのでしょうか。答えはNOです。汗は基礎代謝に影響を与えません。だから夏の暑い時期に汗をたくさんかいても、基礎代謝が上がることはないんです。汗をかくと体重が減ることがありますが、それは体の水分量が減るからです。水分補給すればもとに戻ります。汗をよくかくといえば、運動した時もたくさん出てきます。それは体温の上昇を汗によって下げようとするからです。この場合も、汗が基礎代謝を上げることはありません。しかし運動により筋肉が増えることで、基礎代謝が上がります。

基礎代謝を上げるには運動が必要

ところで汗は、体温調節のための汗だけではなく、いわゆる「冷や汗」など、緊張や不安によって出る汗もあります。ストレスが交感神経を刺激することで出る汗です。また辛いものを食べたときにも、発汗神経が刺激されて汗が出てきます。これらの汗はもちろん、基礎代謝とは何の関係もないのは明白です。汗と基礎代謝の関係性をまとめると、汗をかくだけで痩せることはないけれど、良い汗たくさんかくような運動をすれば、基礎代謝が上がり痩せるわけです。痩せたいと思ったら基礎代謝を上げましょう。そのためには適度な運動で体を鍛えるのが一番です。 


writer:Akina