自分の知らない国について想像を膨らませることは楽しいことだ。多くの外国人は日本人に対して「責任感があり、真面目だが、ユーモアに欠ける」というイメージを持っているようだ。多くの中国人も同様のイメージを抱いているようだが、旅行で日本を訪れ、日本に対する印象が良くなったという声は少なくない。(イメージ写真提供:(C) coward_lion/123RF)

写真拡大

 自分の知らない国について想像を膨らませることは楽しいことだ。多くの外国人は日本人に対して「責任感があり、真面目だが、ユーモアに欠ける」というイメージを持っているようだ。多くの中国人も同様のイメージを抱いているようだが、旅行で日本を訪れ、日本に対する印象が良くなったという声は少なくない。
 
 だが、中国メディアの今日頭条はこのほど、「現実の日本人はもしかしたら中国人の想像と違っているのかもしれない」と論じる記事を掲載し、写真で日本人の「おちゃめ」な姿を紹介した。
 
 まず記事は、ある理髪店の入り口の写真を掲載した。そこには、「嫌々営業」、「創業100年まであと96年」と記されている。さらに、あるお店の「お客様各位、お気付きの点がございましたらどんな小さなことでも我慢してください。店主」と書かれた張り紙を紹介。日本人は厳格で真面目だというイメージを抱いている中国人は少なくないだろうが、こうした張り紙から見て取れる日本人のユーモアに「日本人は意外とお茶目」だと感じたようだ。
 
 ほかにも、「賞味期限切れの缶コーヒーを10円で販売している自動販売機」や「当店の『たこやき』はイカを使用しております。」と記された看板を紹介し、「それなら『いかやき』に名前を変えればいいのでは?」と指摘した。
 
 さらに「9割の猫が飲まないネコ専用ワイン」、大豆で作った牛肉味の食品について「偽装牛肉」であると自ら謳った自虐風の商品なども写真で紹介。これに対して中国人ネットユーザーからは、「中国人は誰もが武術の達人だと勘違いしていた外国の友人のことを思い出した。中国人も日本人は誰もが堅物だと思っているが、これはただの思い込みなのだろう」といった声が寄せられていた。
 
 行ったことのない国についてのイメージはあらぬ方向に膨らむことがある。しかし、記事で紹介されている写真はどれも特別な事例であって、日本のすべてが写真のとおりではない。だが、日本人は真面目だが「ユーモアに欠ける」というイメージは必ずしもすべての日本人に該当するわけではないことが伝わったのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C) coward_lion/123RF)