ザクセン伝統の時計作りを継承するA.ランゲ&ゾーネより、SIHH未発表モデルの新作が登場。「1815クロノグラフ」は、ホワイトゴールドのケースにパルスメーター付きのブラックダイアルを組み合わせたクロノグラフで、543万円(税抜)です。

 

ブラックとシルバーのコントラストに気品が漂う

↑A.ランゲ&ゾーネ「1815 クロノグラフ」586万4400円/Ref. 414.028

 

創業者の生誕年に由来する「1815」シリーズは、19世紀にA.ランゲ&ゾーネが手がけた懐中時計に着想を得て、ブランド再興初期の1995年に開発されました。最大の特徴は、アラビア数字のインデックスと、その周囲を取り囲むレイルウェイモチーフの分目盛りです。

 

1815クロノグラフは、2004年に初登場。最新世代は、2010年に開発されたCal.L951.5を搭載しています。このムーブメントは、自社製のフリースプラング式ヒゲゼンマイを組み込んだ、毎時1万8000振動のロービート仕様。60時間パワーリザーブを確保している点も魅力です。

 

ブティック限定の意匠をブラックダイアルに継承

ブラックダイアルの1815クロノグラフで特筆すべきは、クロノグラフと合わせて使う脈拍計測用の目盛り「パルスメーター」を備えたことでしょう。この意匠、実は2015年に発表された白文字盤のブティック限定モデルと共通しています。

↑パルスメーターは、拍動数が30に達するまでの時間をクロノグラフで計測し、停止時にクロノ秒針が指し示している数値で1分間の拍動数を読み取ることができる

 

この目盛りが加わったことで、ハイエンド手巻きクロノグラフの名作「ダトグラフ」にかなり近い顔つきとなっています。

 

Cal.951.5の美しい動きをシースルーバックで堪能

 

 

ダトグラフに近いのは、実はムーブメントも同様(ダトグラフはパワーリザーブやアウトサイズデイトを備えたCal.L951.6を搭載しています)。

 

Cal.L951.5は、手巻き式であることに加え、視線を遮らない構造を作り上げることで、クロノグラフ機能を制御するコラムホイールや、フライバック機構のレバー、そしてプレシジョン・ジャンピング・ミニッツカウンターを動かすカタツムリ形カムなどの動きが細部まで確認可能。

 

ムーブメントのアイコンとなっているハンドエングレービング入りテンプ受けと共に、審美性高くデザインされています。

 

テンプ受けには、微調整可能なビートエラー補正装置をセット。スワンネック形バネで保持されており、ここでも細かな仕事ぶりが堪能できます。

 

ホワイトゴールド製ケースは直径39.5mm、厚さは11mm。ストラップは、ダイアルカラーに合わせた手縫いのブラックアリゲーターとなっています。

 

これまでブティックでしか手に入らなかったパルスメーター入りの「1815クロノグラフ」。ブラックダイアルという隠し玉は、A.ランゲ&ゾーネの新たな人気モデルになることでしょう。