【長期テスト車】マツダ「ロードスター」は、エンジン・ルームの眺めも最高だ!

【ギャラリー】2016 Mazda MX-5 Miata Club engine bay6


近頃のクルマで大変がっかりさせられることの1つに、エンジンを覆い隠すカバーが挙げられる。ボンネットを開けると、10回のうち9回は、機能部品が黒いプラスティックで覆われているのだ。中には、"見せられる"エンジンを積んでいて、プラスティックが必要最小限の部分しか覆っていないクルマもある。だが大抵のクルマでは、あらゆるタンクやホース、ワイヤー、ボルトなどが見栄えの良いプラスティックの層の下に隠されている。その典型的な例が、現行型レクサス「LS460」のエンジン・ルームだ(下の写真)。レクサスも、エンジンを見せるのが恥ずかしかったのであれば、直接ボンネットをボルトで固定してしまえばよかったのに。


しかし、米国版Autoblog編集部で長期テスト中の4代目マツダ「MX-5」(日本名:ロードスター)は、昨今ますます増加する重量や出力の傾向に反するのと同様、そうしたプラスティックに頼るトレンドに逆らっている。この小さなロードスターのアルミニウム製ボンネットを持ち上げると、10年以上前の世界にタイムスリップできるのだ(冒頭の写真)。1ヶ所だけ、「Skyactiv Technology」と書かれた装飾的プラスティックのせいで、イグニッションコイルにつながるワイヤーの一部が見えないものの、他に覆い隠されている部分はない。ショックタワーブレース、マニホールド、バッテリー端子など、全体の仕組みが目で見えるようになっている。特に素晴らしいのは、その全てが美しく整えられていることだ。プラスティック製カバーの装着を控えているからといって、必ずしもエンジン・ルームが魅力的に見えるとは限らないのである。



我々は先日、新型ホンダ「シビック」ハッチバック(上の写真)に試乗したのだが、このクルマもプラスティック製のエンジン・カバーは付けられていないものの、写真でお分かりいただけるように、ホースやケーブルがあちこち曲がりくねっていて、あまり魅力的とは言えない。しかしMX-5では、最小限のホースやワイヤーが、雑然と入り乱れることなくすっきりと配置されている。そして初代や2代目と同様、その中央にはクリーンでシンプルなアルミニウム製のカムカバーが中心的存在として光を放っている(下の写真)。99年式MX-5のオーナーとしても、このディテールは思わず頬が緩む満足感を与えてくれる。



この完全に開放的なエンジン・ルームは、MX-5の個性に合っている。MX-5は実に率直なクルマだ。デザインや快適性のためだけに追加した装備は最小限に留められており、非常に分かりやすい。たとえ運転しなくてもエンジン・ルームを見るだけで、MX-5の精神がはっきりと窺えるに違いない。

By Joel Stocksdale
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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