「禅と骨」ポスター画像 (C)大丈夫・人人 FILMS

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 顔を白く塗り、ドレスに身を包んだ老娼婦を追った「ヨコハマメリー」で注目を集めた中村高寛監督11年ぶりの長編ドキュメンタリー「禅と骨」が、9月2日に公開されることが決定。神奈川・横浜生まれの禅僧ヘンリ・ミトワの波乱に満ちた人生を、ドラマ、アニメパートを交えて描く異色作で、ドラマパートではウエンツ瑛士が青年時代のミトワを演じる。このほど、予告編と人気イラストレーター岡田成生によるポスター画像がお披露目された。

 アメリカ人の父と日本人の母を持ち、日本文化を愛する“青い目の禅僧”ミトワは、京都・嵐山の天龍寺の禅僧として晩年を過ごし、茶道、陶芸、文筆などの分野でも優れた才能を発揮していた。しかし、80歳を目前に童謡「赤い靴」の映画化を希望し、周囲の人々を巻き込みながら“文化人”の地位から逸脱していく。

 今作の完成まで8年の歳月を費やした中村監督の熱烈オファーを受けて出演に至ったウエンツは、「ヘンリ・ミトワさんの話のはずが、いつの間にか中村監督と魂が溶け合ってとんでもない作品になっております。ぜひ、その魂を感じてください!!」とコメントを寄せている。

 このほど公開された予告編は、「風流人」「国宝」と評されるミトワが、「やっぱり映画(撮りたい)。35ミリで」と映画製作を満面の笑みで宣言する場面から始まる。折鶴に故人を重ねる繊細さを見せたかと思えば、中村監督に「今撮ってくれって言ってんだよ!」と語気を強める荒々しい一面も映し出され、その複雑な人柄がうかがえる仕上がりとなっている。

 新橋の芸者だったヘンリの母親に余貴美子が扮するほか、永瀬正敏、佐野史郎、緒川たまき、利重剛らが出演。仲村トオルがナレーションを務めた。アニメパートのキャラクター原案は、人気漫画家の今日マチ子。エンディング曲はコモエスタ八重樫×横山剣(クレイジーケンバンド)の「骨まで愛して」に決定し、音楽を横浜にゆかりのあるエディ藩、中村裕介、大西順子、今野登茂子らが手掛けている。

 「禅と骨」は、9月2日から東京・ポレポレ東中野、キネカ大森、神奈川・ニューテアトルほか全国で順次公開。