WNISTAT-1R フライトモデル。(画像:ウェザーニューズ発表資料より)

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 気象情報会社のウェザーニューズは、気象・海象を観測する超小型衛星「WNISAT-1R」を、7月14日に打ち上げると発表した。

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 現在、「WNISAT-1R」は日本での最終動作確認作業を終了し、打ち上げ場所に使われるカザフスタンのバイコヌール宇宙基地に輸送され、打ち上げの日を待っている。

 「WNISAT-1R」は、これに先立つ2013年11月に打ち上げられた「WNISAT-1」のリカバリー機にあたり、ウェザーニューズ社としては2機目の人工衛星である。搭載機器は増強され、耐放射線性も強化されている。

 アクセルスペース社と共同で開発が進められ、2015年9月に開発は終了、打ち上げの機会を待っていた。今回、バイコヌール宇宙基地から、ソユーズロケットで打ち上げられることが決定したという次第である。

 「WNISAT-1R」は4つの観測波長の光学カメラを搭載している。赤、緑、近赤外線、パンクロマティックである。パンクロマティックとは、可視波長域全域に感度を持たせたバンドのことだ。

 これらの光学カメラは、船舶の安全運航に影響する冬の渤海・セントローレンス湾や、夏の北極海での海氷分布観測に役立てられる。

 また、台風や火山噴火時の噴煙の観測なども行うことができる。移動しながら撮影するステレオ撮影を用い、雲頂の高度や、噴煙の到達高度を割り出す立体観測にも挑戦する。

 こういった観測情報は、気象・海象の予測精度向上に振り当てられるとともに、ウェザーニューズ社の船舶・航空機向け運行支援サービスに活用される。

 また、GNSS-Rと呼ばれる、GNSS衛星からの反射波を用いて地球表面の状態を観測する最新型の観測手法のテストも行われる予定だ。