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 本サイトでは2016年3月4日に、「2015年絶好調だった「FANG」をご存知? そして今年の「FANG」はどうなる?」という記事を配信し、「FANG」という米国株高の立役者である巨大ネット企業銘柄群について紹介した。

「FANG」とは、米国で大人気の株式評論家でTheStreet.comの代表であるジム・クレイマーによる造語で、フェイスブック(FB)のF、アマゾン(AMZN)のA、ネットフリックス(NFLX)のN、グーグル(GOOGLE 現在は、アルファベット)のGの頭文字を合わせたものである。2015年以降の「FANG」のパフォーマンスを見ていこう。

2015年の米国株価指数のひとつであるS&P500が-0.7% に沈んだのに対して、フェイスブック+34.1%、アマゾン+119.0%、ネットフリックス+129.4%、アルファベット(旧グーグル)+46.6%であった。

 2016年のS&P500は、+ 9.5%上昇した。配当込みのトータルリターンは 12.0%であった。(参照:S&P500 月例レポート(2017 年 1 月配信))

 一方のフェイスブック+11.2%、アマゾン+13.2%、ネットフリックス+9.6%、アルファベット(旧グーグル)+3.2%であった。(参照:Forbes )

 2017年6月9日時点、年初来パフォーマンスは、S&P500が+8.6%に対して、フェイスブック+30.0%、アマゾン+30.5%、ネットフリックス+27.7%、アルファベット(旧グーグル)+23.1%であった。(ヤフーファイナンス、筆者による算出)

 以上の通り、S&P500に比較して、「FANG」のパフォーマンスは良い。その「牙」は伊達ではないことがよくわかる。

 しかし、これら「FANG」に、さらに他の銘柄を付ける動きがここに来て出始めている。

◆「FANNG」って?

「FANG」に、さらに他の銘柄を付ける新たな造語。その中の一つが「FANG」にNを加えた「FANNG」である。

 そのNとは、「Nvidia(エヌビディア・コーポレーション)」である。Nvidiaは、米国カリフォルニア州サンタクララにある半導体メーカー。コンピュータのグラフィックス処理や演算処理の高速化を主な目的とするGPU(グラフィックス・プロセッシング・ユニット)を開発・販売している。Nvidiaは、画像処理半導体(GPU)の大手企業であり、自動運転技術などの基盤となる技術を提供する主要半導体メーカーの一角でもある。

 Nvidiaに関しては、ソフトバンクグループが株式40億ドル(約4500億円)相当を買い集め、第4位の大株主に浮上していたことが報道されている。(参照:ブルームバーグ)

 また、5月にSoftBank Vision Fund(「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」)は、930億米ドル超(約10兆4千億円)の出資コミットメントを取得したが、初回クロージングに関するプレスリリースには、同ファンドが「SoftBank Groupが買収した(あるいは買収が承認された)投資対象を買収する権利がある」と書かれている。投資対象としてNvidiaが記されている。(参照:「ソフトバンク・ビジョン・ファンド、初回クロージングを完了」)

 2017年6月9日時点、年初来パフォーマンスは、S&P500が+8.6% に対して、Nvidiaの株価は、+40.5%であった。(ヤフーファイナンス、筆者による算出)

◆「FANG」+Apple(アップル)の「FAANG」

 上記は「FANG」から Nvidiaを追加して「FANNG」であったが、Nvidiaの替わりにApple(アップル)を追加した「FAANG」の組み合わせもあるようだ。フェイスブック、アマゾン、アップル、ネットフリックス、アルファベット(旧グーグル)の5銘柄である。2017年6月9日時点、Appleの株価の年初来パフォーマンスは、+29.7%であった。(ヤフーファイナンス、筆者による算出)

「FAANG」の5銘柄で、年初来のS&P500の上昇幅の2割を占めると言われる。(参照:.Barrons )