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「欲しいモノが欲しい」若者に足りないモノ

「欲しいモノが欲しい」若者に足りないモノ
「ローカルメディア50年─1地域紙から見た昔と今」ついて話す小林さん 28日、西東京市の田無公民館で (撮影:佐藤学)
【PJ 2005年08月03日】− 7月28日、東京都西東京市の田無公民館で開かれた特定非営利活動法人(NPO)の東京雑学大学(東京都西東京市)主催の講演会「ローカルメディア50年─1地域紙から見た昔と今」で、講師の有限会社東興通信社小林史明代表取締役が「現代の若者は、何かを得ようと努力する前にすでに欲しいモノが与えられ、今や『欲しいモノが欲しい』という状況の中にいる。心地よい自分の空間を作って、『自己完結』をしているが、真の孤独を知らない」と話した。

 質疑応答の中で、早稲田大学商学部の学生の安部大資さんは、「情報が溢れすぎていて選ぶことができず、何をしたいのか、何が欲しいのかがわからないというのは、友人を見ていても感じる。わたしたちは本当の自分を見つけるために、どうすればいいのか」と質問をぶつけた。

 小林さんによると、現代の若者は自分らしさを出すために、結果として社会のつながりを絶ち、自分にとって居心地のよい空間を作ってその中に身をおいている。方向が定まらないから常に迷いがあり、同質の仲間を見つけては安心すると分析した。個になる、つまり、自分を見つけるためには、孤独と向き合い、厳しさの中に身を置かなければならないと暗示した。その孤独の例えに、詩人尾崎放哉の作品を上げた。結核の再々発の診断を受け、その病苦の憂いと孤独にうちひしがれるときに放哉が詠んだ「咳をしても1人」という詩だ。「咳をする前の静けさの中に1人。咳をしたあとにたった1人。孤独とはこのような厳しさがあります」と結んだ。【了】

※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト (PJ)コーディネーター 佐藤学【 東京都 】
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