「オン・ザ・ミルキー・ロード」ポスター (C)2016 LOVE AND WAR LLC

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 名匠エミール・クストリッツァ監督の約9年ぶりとなる新作「オン・ザ・ミルキー・ロード」の予告編とポスタービジュアルが公開された。「アンダーグラウンド(1995)」「黒猫・白猫」などで世界を熱狂させてきた、クストリッツァ監督ならではの独創的なエッセンスが凝縮されている。

 本作は“世界三大映画祭”を制してきたクストリッツァ監督が自ら脚本と出演も兼ね、「マラドーナ」以来のメガホンをとった意欲作。“イタリアの宝石”と謳われるモニカ・ベルッチをヒロインに迎えて紡いだのは、戦争が終わらない国を舞台に、運命の出会いを果たしたミルク運びの男と美しい花嫁の壮大な愛の逃避行だ。戦争の悲しさと愚かさを描きながらも、情熱的な恋、狂騒のダンス、心温まるユーモアが詰め込まれた奇想天外のストーリーが展開する。

 「愛へ続く道を進め」というキャッチコピーが添えられたポスタービジュアルは、クストリッツァ監督扮するミルク運びのコスタと、ベルッチ扮する謎の美女が身を寄せ合っているカットと、村人たちの宴の光景を切りとった写真を組み合わせたもの。ロバ、ヘビ、アヒルといったクストリッツァ作品には欠かせない動物たち、懐中時計や歯車がちりばめられたユニークな仕上がりだ。

 予告編では、アヒルが放し飼いにされている牧歌的な村の風景に続き、武装したヘリが飛び交う前線地帯の様子が映し出される。激しい銃撃戦をかいくぐり、いたってマイペースにミルクを運んでいたコスタは、村一番の英雄ジャガ(プレグラグ・ミキ・マノジョロビッチ)の花嫁になるため現れた謎の美女に出会い、瞬く間に恋に落ちる。やがて終戦の一報がもたらされ、村人たちは飲めや歌えのどんちゃん騒ぎ。だが、過去に謎の美女を狂おしく愛した多国籍軍の英国将校が、村に特殊部隊を仕向けたことで平穏な日々が一変してしまう。

 「オン・ザ・ミルキー・ロード」の音楽は、クストリッツァ監督が率いるカリスマ的人気バンド「ノー・スモーキング・オーケストラ」のメンバーであり、実子でもあるストリボール・クストリッツァが担当している。9月から東京・TOHOシネマズシャンテほか全国で公開。