中国政府は高速鉄道を中心としたインフラの輸出を推進しており、アジアの高速鉄道市場を中心に新幹線と受注競争を繰り広げている。これまで中国高速鉄道はタイやメキシコなどで受注が破談となるなど、輸出事業は決して順風満帆とは言えないのが現状だ。(イメージ写真提供:(C)Jaroonrat Vitoosuwan/123RF)

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 中国政府は高速鉄道を中心としたインフラの輸出を推進しており、アジアの高速鉄道市場を中心に新幹線と受注競争を繰り広げている。これまで中国高速鉄道はタイやメキシコなどで受注が破談となるなど、輸出事業は決して順風満帆とは言えないのが現状だ。
 
 こうした中国高速鉄道の歩みについて、中国メディアの中国台湾網は14日、中国経済は改革開放によって大きな成功を収め、世界の注目を集めるようになったと伝える一方、高速鉄道の輸出については「その道のりは険しく、中国はその険しい道を切り開く努力が必要だ」と論じる記事を掲載した。
 
 記事は、中国経済の成長によって国内のインフラは完備され、中国国民の生活水準も大きく向上し、30年前とは「天地がひっくり返るほどの変化を遂げた」と指摘する一方、中国経済の成長はこれまで「投資」に依存してきたことは広く知られていると指摘。投資が経済成長を牽引する構造は長く続くものではないとしながらも、「その投資によって中国は国内に世界最大の高速鉄道網を構築できた」と論じた。
 
 続けて、中国高速鉄道が中国国内を縦横無尽に走ることでヒトやモノ、カネの流れは速くなったとする一方、世界経済の回復が遅れるなかで中国高速鉄道の輸出事業は決して順風満帆ではないと指摘。だが、中国高速鉄道によって中国と欧州をつなぐという一帯一路を推進することで、中国は世界経済の回復に向けた手段を提供できると論じた。
 
 さらに記事は、インドネシア・ジャワ島の高速鉄道を受注したことや、タイやメキシコで失注したことについては「楽観も悲観もする必要はない」ものの、「鉄を打つためには、自らが十分に硬いことが必要だ」という言葉を用いて、中国高速鉄道がさらに受注を重ねていくためには「中国高速鉄道の競争力強化が必要」だと指摘、中国は「険しい道のりを切り開くためのさらなる努力が必要だ」と伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Jaroonrat Vitoosuwan/123)