亡命したテ・ヨンホ元北朝鮮外交官は、米メディアCBSのインタビュー番組に出演し、北朝鮮のICBMと核開発の脅威について強調した。1月、韓国の外国人記者クラブで会見(ED JONES/AFP/Getty Images)

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 元在英北朝鮮外交官・太永浩(テ・ヨンホ)氏(駐英北朝鮮大使館公使)が今月11日、米CBS放送局のインタビュー番組に出演し、北朝鮮の相次ぐミサイルを使った挑発行為を続ける理由について語った。

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プレッシャーで亡命=英メディア

元北朝鮮外交官「ミサイルに政権の安危がかかっている」

 太氏は2016年7月韓国に亡命した。このたび、CBSの時事番組「60分」に出演し、北朝鮮の続くミサイル発射について「北朝鮮がミサイル開発に執着する理由は、ミサイルに北朝鮮政権の安危がかかっていると認識するため」「金正恩党委員長は、北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)を持つことで、アメリカが恐れるだろう強く信じている」と説明した。

 司会者による「北朝鮮が米国と韓国の安保にとってどれほど大きな脅威になるのか」という質問に、太氏は「米国と韓国だけでなく、全世界に害を及ぼすことができる金正恩の能力が過小評価されてはならない」と強調した。

 太永浩氏は脱北の後、欧米・韓国メディアとのインタビューを通して、金正恩政権を崩壊させるために、北朝鮮内の実態を明かし続けている。

 今年4月3日には米NBC放送局とのインタビューで、「金正恩が核兵器とICBMで、何でもするつもり」と改めて脅威を強調し、核とミサイル開発を継続する北朝鮮をめぐる問題の解決策は、「金正恩を(実権から)取り除くこと」と述べた。

北朝鮮当局の思想教育から離れる市民

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 また太氏は一般市民の状況として、北朝鮮では韓国文化に触れる人が増えており、北朝鮮当局の思想教育を信じていないという。同時に、東ヨーロッバや旧ソ連で共産主義の崩壊がもたらされたように、北朝鮮でも民衆蜂起が起こる可能性についても言及した。

 太永浩氏は在英北朝鮮大使館のナンバー2で、脱北した北朝鮮の外交官の中から最高位級で、注目を集めた。北朝鮮当局による暗殺脅威にも関わらず、主に韓国内で積極的に金正恩政権の実態を知らせるための対外活動を続けている。

(翻訳編集・齊潤)