ネパールのテングボチェから見たエベレスト(2017年5月4日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】ネパール政府は14日、中国のチベット(Tibet)自治区側から世界最高峰エベレスト(Mount Everest、標高8848メートル)に登頂し、ネパール側へ違法に山越えして入国したポーランド人の男を国外退去させると発表した。

 ポーランド人のヤヌシュ・アダム・アダムスキ(Janusz Adam Adamski)さん(49)は先月、チベット側の北稜ルートでエベレストに登頂し、南側のネパールへと下山した。しかし、アダムスキさんはネパールの入国査証(ビザ)も南側に立ち入る許可も得ておらず、中国当局に入山料を支払い、チベット側から登山する許可を得ていただけだったという。

 ネパールの入国管理局の幹部はAFPの取材に対し、「ネパールの入国管理法に違反したことが発覚したため男を国外退去させ、今後1年間入国を禁止する決定を下した」と語った。先週アダムスキさんは10年間のエベレスト登山禁止処分が科されたが、当局は許可なくエベレストに登った者に科される罰金2万2000ドル(約240万円)は免除していた。

 一方、観光局の報道官の話によると、アダムスキさんが「登頂した際は一人であったことと、体調がすぐれなかったため、北側から下山すると生命に危険が及ぶ不安があった」と訴えたため、「ネパール政府として穏便に対処した」という。

 アダムスキさんはチベットからネパールへと山越えした直後、フェイスブック(Facebook)にポーランド人として初めて、世界で15番目にエベレストの山越えを果たしたと投稿し、長年の望みを実現したことを示唆していた。
【翻訳編集】AFPBB News