アクアソムリエに聞く、健康になる理想的な水分補給・水の飲み方
日ごろ意識せずに飲んでいる水。ただ過ごしていても汗をかく夏は、暑さ対策だけでなく水分補給にも気をつけないと、熱中症や気づかぬうちに脱水症状になっていたなんてこともありえます。あらためて夏の、理想的な水分補給やミネラルウォーターの選び方、飲むペースなどを知りたくて、アクアソムリエの山中亜希さんにお話をうかがいました。
水を意識して飲むと体質が変わる
イタリアの民間団体A.D.A.M.(Associazione Degustatori Acque Minerali)が認定した、初の日本人アクアソムリエである山中さん。意外なことに、以前は大の「水嫌い」だったとか。
山中さん 「出身地の水がおいしくなくて、20代半ばくらいまで水なんて飲むものじゃないと思っていました。いま思うと明らかに水分不足が原因なんですけど、体調もすごく悪くて。食事も脂っこいものとか、味の濃いものばかり好きでしたね。それが、仕事で水の勉強をすることになって。日常的に水を飲み始めたら、体質が明らかに変わったんです。便秘や吹き出物が解消して、味も薄味が好きになり、味覚すら変わることを実感しました」
意識して飲むことで、ちょっとした体質改善もできるのが水の凄さ。水分補給といっても、お茶やコーヒーは水の代わりにはなりません。
山中さん 「水の役割は、血液となって酸素を運び、老廃物を溶かし込んで排出すること。純粋であるがゆえに、デトックス効果が高いのです。ほかの飲み物には、カテキン、カフェイン、ポリフェノールなど、良くも悪くも体に影響する成分が含まれていることが多い。カロリーもなくニュートラルに水分補給できるという点でも、水がベスト」
水分不足の人は、自分では気づいていないことがほとんど、と山中さん。気づかぬうちに脱水症状や熱中症になってしまうこともあります。
まずは1日1.5リットルの水を飲むことを習慣に。続けるうちに体調がよくなり、水嫌いの人でも、楽しんで水分補給できるようになります。
朝は炭酸水、夜は軟水を。時間帯別の水の飲み方
ひとくちに「毎日1.5リットルの水を飲む」と言っても、水には硬水、軟水、炭酸水とさまざまな種類があります。山中さんが時間帯別の水の飲み方を提案してくれました。

朝:硬度が高めの炭酸水
炭酸で腸が刺激され、便通が促されるため、スッキリと1日をスタートできる。また、腸が動くことで食欲が増し、朝ごはんをおいしく食べられる。
昼:硬水
日本人は一般的にカルシウム・マグネシウム不足の傾向があるため、これらのミネラルを含んだ硬水を飲むのがおすすめ。お手軽ランチで栄養不足が気になるときに試してみて。
夜:軟水
夜はあまり腸を動かさずに、おだやかに就寝したいので、腸を刺激しない軟水をチョイス。

就寝中は汗をたくさんかくので、眠る1時間〜30分前にも軽く水分補給するのがおすすめ。ガブ飲みしない限りは体に負担もかからないので、こまめにちょこちょこ飲むといいそうです。
数種類の水をバランスよく飲む。ウォーターサーバーの落とし穴って?
山中さんご自身は、軟水・硬水・炭酸水と、さまざまなミネラルウォーターを織り交ぜて飲んでいるそう。一種類だと効果が偏ったり、味に飽きてしまったりするので、バランスよく飲むのがコツ、と語ります。
山中さん 「水には個性があり、それぞれ含まれる成分が違います。ウォーターサーバーの原水は軟水の天然水、もしくはミネラルを除去されている水が多いですよね。水分補給としては十分ですが、ミネラル補給という面では、いつも同じ水を飲み続けるのは、ちょっともったいないかもしれません」
大切なのは、ミネラルウォーターのラベルをしっかり見ること。殺菌方法や含まれるミネラルの種類や量などが記載されているので、自分にあった水を選ぶことができます。