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説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『iOS 11はいますぐ手に入るってホント?』という質問に答えます。

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答えは半分「はい」で半分「いいえ」です。WWDC 2017で発表された「iOS 11」は、ただちに開発途上バージョン(β版)が公開されましたが、誰でも入手できるわけではありません。年会費99ドル(個人会員)の「アップル・デベロッパー・プログラム」に加入すると、iOS 11が対応する端末(iPhone 5s以降)でインストールとその後の更新が可能になります。

無償で正式リリース前のiOSを利用する方法もあります。Appleは2015年以降、デベロッパー向けにβ版の提供を開始してからしばらくすると、一般ユーザ向けに「パブリック・ベータテストプログラム」をスタートさせています。ユーザ登録は必要ですが、無償で参加できるためカジュアルな利用が可能です。先に公開された(開発者向け)β版と比べると、大きな不具合が修正されているために動作もやや安定しています。ハードウェア保証も維持されます。

ただし、パブリック・ベータテストプログラムに参加する場合でも、Appleが示す契約書(Apple Beta Software Program)を確認のうえ、これを承諾しなければなりません。利用しているiPhoneを登録し、プロファイルをダウンロードする必要もあります。

正式公開前の製品であることから、さまざまな制約も受けます。新機能や仕様変更がある場合、同じプログラムに参加しているユーザ以外にはそれを口外したり、SNSに投稿したりすることは禁止されています。スクリーンショットの公開も認められていません。

そのうえ、ソフトウェアにはまだ多くの不具合が含まれています。システムの最適化も完了していないため、動作に緩慢な部分があるほか、バッテリー消費量は多めです。とはいえ、プログラムへの参加がiOSの品質向上につながることは確かですから、興味があれば積極的に参加してAppleへフィードバックしてみましょう。