32歳にして一度も海外旅行の経験がないウートピ編集部Y子。海外旅行バージンを卒業するのにふさわしい旅先を探そうと、ウートピ編集部は、旅歴25年間に80カ国以上を旅し、酸いも甘いも知り尽くしたトラベルジャーナリスト・寺田直子(てらだ・なおこ)さんに相談。

前回、前々回と、いいオトコ……にたとえられた魅力的な国を紹介してもらううちに、欲を出したY子は、次の国を寺田さんにおねだり。

「友達に話すと、『ハワイがいいんじゃない』って。まあ、それなりにおしゃれだし、人も優しいらしいし、昭和的な雰囲気も残っているからどことなく懐かしさも感じられるって言うんですけど……。いや、悪くないと思いますよ。悪くないけど……。やっぱり初海外旅行がハワイってベタすぎませんか!? 今更ハワイなんて行けないですよぉ!!」

何度目でも、大きな包容力に包まれる

こらこら。ハワイをなめちゃいけませんよ。海外渡航歴300回超え、訪れた国は80以上の私でさえもいまだにハワイの魅力にぞっこん。芸能人も含めリピートする日本人が多いのも魅力あってのことなんですよ。

ハワイとひとことに言っても日本人に人気のワイキキがあるオアフ島を筆頭に、通称「ビッグアイランド」と呼ばれる活火山のダイナミックな景観とすこーんと抜け感のある広大なハワイ島。レトロなムードが漂うマウイ島など、離島を含め個性と魅力が異なる8つの島があるんです。

ハワイは初めてでも何十回来ても迎えてくれるふところの深さこそが真骨頂。だから、「ベタなハワイはイヤ!」なんて思わないこと。ためしに「ハワイに行くんだ!」と同僚や友人たちに言ってみましょう。「ええ〜、今さらハワイぃ?」なんて言ってくる人はまずいないはず。

逆に「わぁ、うらやましい!私もまたハワイでのんびりしたいわー」、「アラモアナが新しくなったみたいだから見てきて!あ、ついでに○○を買ってきてくれるかなぁ?」なんて反応が多いことでしょう。

でも、海外バージンのあなたのことだから、どうせ恥ずかしがって言えないんでしょう。お見通しです。だから、ポイントは「初めて行く」と言わず、「ちょっとハワイ行ってくる」。

これが正解です。

ハワイの魅力はなんといっても「ハワイアンホスピタリティ」と呼ばれるハワイの人たちのフレンドリーさと温かさ。英語なんてまったくできないおばちゃんからはしゃぎまわる小さな子どもまで変わらない優しさとおおらかさで接してくれます。

そして抜けるような青い空とカラリとした気候。そこにペパーミントグリーンの海と白い砂、肥沃なグリーンの山々が広がるわけですから最強です。とはいえ、お酒を買うには外国人でもID提示が必要ですしビーチでの飲酒もNG。レストランやホテルでのドレスコードもあるなどアジアのゆるさとは違う社会ルール&マナーが求められるなど大人の顔も持ち合わせています。

ハワイは最強のモテオトコ

ハワイは例えるなら、「少年と紳士の顔を持つ、ザ・モテ男」。ヨコシマなモテ男は「少年」と「紳士」の顔を意図的に使いわけますが、ハワイの場合は純真で少年の心を持った本質的なモテ男。

バージン女子にはハードルが高いように感じるかもしれませんが、心根がピュアなので誠実かつ安定したリードで身も心もまかせられる包容力があります。

昼間はビーチでTシャツにビーサンで、ポップコーンやマラサダ、シェイブアイスなどを食べていたと思ったら、夜は海を感じる名門ホテルで乾杯……。これでときめかない女性がどこにいるでしょう……。

くるくる変わる表情に目が離せなくなりそう

そう思わせるまさに青い海のような広い心を持った存在だといえます。

それでもベタがイヤなら…絶景を見にハワイ島へ

でも、「やっぱりベタすぎる」と思うのであれば、ぜひハワイ島へ!昨年からハワイアン航空が日本からの直行便を就航。ワイキキのあるオアフとは異なる大自然が出迎えるハワイ島は最旬デスティネーションでもあります。

ハワイ島にはコナとヒロというふたつの中心タウンがあり、まずはその中でもメインのコナがおすすめ。ステキなリゾートもあるのオアフよりもの〜んびりしたリゾートライフを満喫するのもいいですが、毎年12月〜3月はザトウクジラを目の前で見るホエールウォッチングが名物!時に赤ちゃんクジラ連れの親子などもあらわれ感動です。

一生に一度はみたい絶景に感動

直行便が就航したことで日本からのツアーも増えていますし、オプショナルとしてキラウエア火山やマウナケアでの星空観察など「死ぬまでに見たい世界の絶景」的な感動が味わえます!

Y子、南国に思いを馳せる

都会の喧騒から離れて、肩肘はらずにリラックス。これならY子も納得しそうですが……。

「南国めっちゃいいですね!! あ、でも、南国といえばグアムもありますよね。ハワイとグアム……何が違うんですか? そこを知らないとまだ初めての旅先には選びきれません!」

寺田さん、次回は海外バージンのY子にグアムの魅力を教えてください。

※写真はすべてイメージです