就活生の面談にAI導入の動き、分からぬではないが!?

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 来春に大学を卒業する新卒の採用選考が6月から本格化したが、早々に「内々定率7割」式の見出しがメディアに踊る。しかし電車などでは例によってリクルートスーツに身を包んでスマホに興じる学生諸氏に未だ出会う。

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 そんな最中「就活生の面談にAIを導入する動き」があることを知った。ネット広告大手のセプテーニ・ホールディングスは既に採用し、採用面接解禁日の6月1日から活用しているという。「(AI導入で)どんな社員が将来、どんな活躍をするのか、相当な精度でわかるようになった」(朝日新聞:6月5日)と伝えられている。2009年から過去に選考を受けた学生や社員約6,000人のデータを基に『活躍予測モデル(AI)』開発、活かしているのだという。

 分からなくもない。昨今の就活生のトレンドは統計調査によると就職希望先は「大手企業」であり、一方で働く環境に求めるのは「給与より休暇の多さ」だという。「本当に(会社のために)活躍してくれる(士気がある)のか」と思いたくもなるからだ。AIで絞り込み最後はとどのつまり「人事担当が断を下す」のだろうが、こんな話を大手金融機関と中小小売業の採用担当者から同時に聞いた。

 「うちには一人、観相学に通じた次長がいる。最後の選択は彼のYESorNOに委ねている」(大手金融機関・人事部長)

 対して社員80余名の中小企業の社長は、こう言った。

 「予算的な問題もさることながら、AI採用を実施するだけのデータがない。既存のシステムも登場しているようだが、相応のコストを要する。いまうちは会社を大きくしうるだけの総品開発に成功した。これを中軸に拡充していきたい。その為にも中途採用や非正規社員でない、正規社員の人事構成を組み立てたい。今年はとりあえず、合同会社説明会や来社してくる学生に備えて“付け焼刃”は百も承知で採用担当者3人に“観相学”を身につけさせた」

 ちなみに「観相学」とは、顔立ちや表情からその人物の性格・気質・才能を判定する学問。いずれも故人だがスイスのラバータ(牧師・哲学者)が基礎を築き、ドイツのクレッチマー(精神医学者)により確立されたとされている。観相学が採用基準に用いられていると知ったら学生諸氏はどう思うか。興味深い。だが大手生保の人事部長から、こう聞かされたのは紛れもない事実である。

 「売り手市場だからこそどうしても我々側に、ある種の“甘さ”が出てしまうのも現実。多面的な採用法を手にしておくことは肝要だろう」。