重量8kg超、約100万円の怪物ノートPC「Predator 21 X」実機レビュー
Engadget編集部にエイサーが海外で発表したモンスターノートPC「Predator 21 X」が届きました。最小構成モデルで8999.99ドル、重量8.8kg。価格的にも、重量的にも超弩級のゲーミングノートPCです。本製品は日本未発表、日本未発売ではありますが、めったにいじれる代物ではないので実機レビューをお届けします。まず箱から出して唖然としたのがACアダプターの巨大さ。しかも、そのACアダプターを2台使用する仕様です。SLI構成の外部GPUを安定駆動するために、ACアダプターをふたつ使用するゲーミングPCはほかにもあります。しかし、実際に初めて自分の手で机の上に設置してみると、設計者の正気を疑いたくなる迫力です。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
エイサー「Predator 21 X」8999.99ドル(日本未発表、日本未発売)

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
入力100-240V、出力19.5V/16.9A、容量330WのACアダプターを2つ使用。ちなみにケーブルを含めた実測重量は2951gです。そこらの15インチノートPCよりヘビーです

Predator 21 Xの主なスペックは下記のとおり。

・OS Windows 10 Home

・プロセッサー Intel Core i7-7820HK(4コア8スレッド、2.90〜3.90GHz)

・メモリー 64 GB DDR4-2400 SDRAM

・ストレージ 1TB SSD(512GB NVMe PCIe SSDをRAID 0で構成)、1TB HDD(Serial ATA)

・ディスプレー 21インチWFHD曲面ディスプレー (2560×1080ドット、21:9、IPS、120Hz、NVIDIA G-SYNC)

・外部GPU NVIDIA GeForce GTX 1080 SLI(合計16GB GDDR5X SGRAM)

・インターフェース USB 3.1 Type-C×1、USB 3.0 Type-A×4、HDMI×1、DisplayPort×2、有線LAN×1、SDカードスロット×1、マイク端子×1、ヘッドフォン端子×1

・サイズ/重量 568×314.5×83.25mm/8.8kg

CPUと外部GPUはオーバークロック可能。そして外部GPUは「NVIDIA GeForce GTX 1080」をSLI構成です。メモリーは上限の64GBを実装。システムドライブは512GB NVMe PCIe SSDをRAID 0で構成。とどめにディスプレーは曲面ディスプレーと、まるで「ボクのかんがえたキュウキョクのノートピーシー」と言った趣です。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

▲本体背面。ディスプレー端子が充実しているのが羨ましいところ。VRのデモンストレーションに重宝しそうです

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

▲電源ボタンの上には大きなファンが透明パネル越しに覗けます。ちなみにロゴ、照明バー、電源ボタン、スライドモジュール、キーボードバックライトは任意の色に変更可能です

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

▲21インチWFHD (2560×1080ドット)ディスプレーは曲面タイプ。ノートPCの薄型化という点では不利な仕様ですが、この曲面化による厚み増は本製品にとって誤差範囲のようなものです

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

▲CHERRY MX茶軸が使われたメカニカルキーボード。MX茶軸はクリック感があり、押下圧が約45g±20g。軽快な入力感を得られるスタンダードなキーボードですが、ノートPCのキーボードとしてはアブノーマルです

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

▲ディスプレー下にはtobiiのアイトラッキングモジュールが搭載されており、ゲームなどでターゲットを視線で狙うことが可能です。マウスカーソルの操作などにも利用できます

スペックからすると爆音PCを想像してしまいますが、5つの冷却ファン、9本のヒートパイプが組み合わされており、高負荷時以外は一般的なノートPCと同程度の動作音に抑えられています。

さて、これだけゴージャスなゲーミングノートPCを借用して、ベンチマークを取らないわけにはいきません。というわけで「CINEBENCH R15」、「Geekbench 4」、「CrystalDiskMark」でベンチマークを計測してみました。ぜひご自身のPCの結果と比較して、Predator 21 Xのパフォーマンスを体感してください。



▲「CINEBENCH R15」のCPUスコアは854 cb、OpenGLスコアは146.19 fps



▲「Geekbench 4」のMulti-Core Scoreは17450



▲「CrystalDiskMark」のシーケンシャルリード(Q= 32,T= 1)は2873MB/s、シーケンシャルライト(Q= 32,T= 1)は2409MB/s

さて、いろんな意味で振り切ったスペックが魅力のPredator 21 Xですが、前述の通り日本未発表、未発売の製品です。しかし、9月7日に日本エイサー発の国産生産モデルとなるデスクトップPC「Predator G1シリーズ」が3モデル発売されました。

Core i5-7400/メモリー8GB/ストレージ1TB HDD/NVIDIA GeForce GTX 1060という構成の「Predator G1-710-H58F/G」が159,800円、Core i7-7700/メモリー8GB/ストレージ256GB SSD+2TB HDD/NVIDIA GeForce GTX 1060という構成の「Predator G1-710-H78I/G」が199,800円、Core i7-7700/メモリー16GB/ストレージ512GB SSD+2TB HDD /NVIDIA GeForce GTX 1080という構成の「Predator G1-710-H76J/G」が329,800円。Predator 21 Xの価格を見たあとだと、異常に安く感じるのが不思議ですね!


ゲーミングヘッドセット、ゲーミングバックパック、ゲーミングマウス、ゲーミングキーボード&マウスも同時に販売されています

「Predator(捕食者)」というシリーズ名の各製品群は、まるで「ジオン軍」が正式採用しそうな攻撃的な世界観が演出されています。一般的なPC、アクセサリーよりはちょっと高めですが、激しい戦いに身を投じる前に気持ちをアゲたい方は購入を検討してはいかがでしょうか?