Googleの自動運転カープロジェクトから独立した「Waymo」は、ハンドルもペダルもない2人乗りの自動運転カー「Firefly」を開発していたことで知られています。WaymoはMediumで、Fireflyの開発を完全にストップすること、およびFireflyの自動運転システムを引き継いだ手動・自動切り替え可能なハイブリッド型の「クライスラー・パシフィカ」の開発に注力していくことを発表しています。

From post-it note to prototype: The journey of our Firefly

https://medium.com/waymo/from-post-it-note-to-prototype-the-journey-of-our-firefly-30569ac8fd5e



Fireflyはもともと実験や学習を目的としたプラットフォームとして開発された自動運転カーで、2014年に初めて実働するプロトタイプが発表されました。ゼロから自動運転カーを開発することは、センサーの設置場所・コンピューターの統合方法などをGoogleの開発チームが深く理解する経験となったそうです。



FireflyはルーフにLIDAR・カメラ・センサー類を統合した黒いドーム上のパーツを設置しており、Googleから独立したWaymoの自動運転カーはいずれもこのデザインを引き継いでいます。Fireflyで数百万kmにおよぶ自動運転テストを成功させた結果、Waymoは同様のドームを載せたハイブリッド型クライスラー・パシフィカを完成させています。一部地域では一般ドライバー向けにこのクライスラー・パシフィカの貸し出しも行っています。

ハイブリッド型のクライスラー・パシフィカはFireflyと異なり、ハンドルもペダルもあるため自動運転と手動運転を切り替えることが可能です。今後Waymoは量産車であるクライスラー・パシフィカを自動化するプロジェクトに注力していくことで、より多くの人に自動運転技術が行き渡ることを目指していくとのこと。ハイブリッド型クライスラー・パシフィカが搭載するLIDAR・視界システムと新型AIプラットフォームはすでにFireflyの性能を上回っており、Fireflyの最高時速が時速25マイル(時速約40km)なのに対して、フルスピードの自動運転を実現しています。



この3年間でGoogleおよびWaymoの自動運転プロジェクトに大きく貢献したFireflyですが、今後の開発はストップとなります。何台かのFireflyはカリフォルニア州マウンテンビューのコンピュータ歴史博物館とロンドンのデザイン・ミュージアムに展示されているとのことです。