14日、元参議院議員で「表現の自由を守る会」代表の山田太郎氏が自身のTwitter上で、埼玉県警が漫画家に異例の「申し入れ」をしたことに懸念を表明した。

埼玉県警は12日、草加市に住む無職の男を強制わいせつと住居侵入の容疑で再逮捕した。埼玉新聞の報道では、男は東京都内の男性漫画家が同人誌に描いた内容を模倣し、女子生徒にわいせつ行為をしたと供述しているという。さらに県警は当該漫画家に対し、犯罪などに模倣されないよう配慮してほしいと頼むとともに、「作中の行為をまねすると犯罪になる」といった注意喚起を促すよう、「申し入れ」を実施したそうだ。県警によると、こうした「申し入れ」は異例とのこと。

この報道を受け、山田氏は「これが小説だったら?」「かって小説を真似ねた心中が多発した事があるが原作者は注意喚起を受けたのか?(原文ママ)」と、今回の事件が漫画ではなく小説を模倣した場合、県警側は果たして「申し入れ」をしたのかと疑問を呈す。今回の事件について、山田氏は「懸念していた最悪の事案」「真似た犯罪が発生するかも知れないと警察指導で自主規制が進む事態」だと評する。そして、「殺人事件のない名探偵コナンの時代がやって来ます」と、大人気漫画を引き合いに出しつつ、今後の事態に警鐘を鳴らしていた。【関連記事】
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