12日、韓国・アジア経済は、韓国の観光地図が変わりつつあるとするシリーズ記事の中で、かつて韓国の「観光・ショッピングの1番地」として名をはせたソウルの明洞地区がその名声をすでに失ったと報じた。写真は明洞で開店準備をする屋台。

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2017年6月12日、韓国・アジア経済は、韓国の観光地図が変わりつつあるとするシリーズ記事の中で、かつて韓国の「観光・ショッピングの1番地」として名をはせたソウルの明洞(ミョンドン)地区がその名声をすでに失ったと報じた。

韓国のマーケティング会社「第一企画」傘下で中国関連のデジタルマーケティングを行う「鵬泰」が、自社開発のアプリ「韓国地下鉄」のデータを基に、先月訪韓した中華圏の観光客の動向を分析した結果、明洞は人気観光地ランキングの15位だった。昨年の5位から一気に10ランクダウン、10位圏内から脱落したのはこれが初めてだという。

記事はこの結果について、在韓米軍による高高度防衛ミサイル(THAAD)配備決定を受け、中国からの団体観光客が急減したことが要因と分析している。明洞と同様に、チキン店など鶏肉料理の飲食店、ファッションモールが立ち並ぶ東大門(トンデムン)など中国人に人気だった場所は軒並み順位を落とした。

こうした影響で、明洞は飲食店やショップの閉店も相次いでいる。韓国でも最高値のレベルにある商業ビルのテナント料支払いに苦しむ店が増えているのだ。一方で、夕刻から路上に並ぶ屋台の増加もむしろ客を遠ざける原因となっている。翌朝になるとあちこちに生ごみや食べ残しが散らかり、ハトが群がる姿が目に付く。ごみの回収は行われるものの、路上には汚水が残り、すえた臭いが鼻をつく。

そうした中でも、旅行会社は中国人が減ってしまった分を埋めようと欧州や米国からのパッケージツアー客を明洞に積極的に誘致しているが、客の反応はいまひとつ。中国人に比べ「韓流」に興味がなく、観光を期待してやって来る外国人にとっては明洞は「不衛生で見どころのない通り」にすぎず、がっかりする人も多いそうだ。

記事に寄せられた韓国のネットユーザーからのコメントをみると、明洞は韓国人の支持もすでに失ってしまっているようだ。「明洞は中国語が通じるコスメショップ通りという感じ。まったく行きたくない」「韓国人も行きたがらないよ」「バブル観光地の代表格だね。高いし不親切、おいしい店もない」といった声が多くの共感票を集め、数日前に行ったという人からは「前よりさらに最悪になってた」との報告もあった。

また、「かつて日本人観光客が主流だった時はこぢんまりまとまっててきれいな街だったのに。中国人観光客が増えて、汚らしくうるさい街に変わってしまった」「屋台がいけない。韓国の伝統料理を出すわけでもなく、不良食品を売っている」「明洞が壊れていくのを知ってて放置したソウル市にも問題がある」など、原因を指摘する声も寄せられた。(翻訳・編集/吉金)