チームワークの良さをうかがわせる
「ちはやふる」キャスト陣

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 末次由紀氏の人気少女漫画を実写映画化する完結編「ちはやふる 結び」の撮影現場が6月12日、滋賀・大津の近江神宮で報道陣に公開された。「ちはやふる 上の句」「ちはやふる 下の句」に続き主演する女優の広瀬すずは同13日、共演の野村周平、新田真剣佑、メガホンをとる小泉徳宏監督とともに同所で会見した。

 「ちはやふる」の主人公・綾瀬千早が、全国高等学校小倉百人一首かるた選手権大会の会場となる近江神宮へ、2年ぶりに帰ってきた。2部作で製作された前作の撮影現場で、広瀬らが取材に応じたのが2015年7月18日。約2年ぶりの“凱旋”となったわけだが、緊張で笑顔が引きつっていた当時の面影はもうない。前作の主要キャスト全員が、疾風怒濤の活躍で映画、ドラマなどに爽やかな新風を吹き込んだ。

 「下の句」公開初日の16年4月29日、続編製作が発表されると広瀬は泣き崩れ、ライバル役の松岡茉優と抱き合って喜んだ。その時のことが記憶にないといい、「すごく嬉しかったのと涙が止まらなくて、私の気持ちを(野村が演じた)太一が代弁してくれていたんですよね。夢みたい」と照れ笑いを浮かべる。

 一方の野村は、「僕は絶望的な気持ちになった」とニヤリ。「また皆と一緒にやれるという嬉しい気持ちになったのは事実だけど、またかるたをとらなければならないのか、また監督にしごかれるのかというのがあった」とジョークを繰り広げ、報道陣の爆笑をさらった。それでも、年下の多い現場を引っ張っているようで「すっと入れましたよ。大人になっている子もいて、ビックリした。(上白石)萌音なんかすごい事になっているし、すずもすごいし、真剣もすごい。俺だってすごいし。皆がパワーアップしていると思う」と手ごたえをにじませる。

 また新田は、「日本に来てすぐの作品でしたし、監督との出会いもあった大事な作品」だったこともあり、役名「綿谷新」から「新」を取り、所属事務所移籍を機に芸名を改めた。原作者の末次氏には「Twitterで『“新”の文字を使ってもよろしいでしょうか?』とダイレクトメッセージを送った」そうで、快諾を得たという。直近では、ハリウッド大作「パシフィック・リム」の続編の撮影に参加していたと明かし「1カ月で8キロ、トータルで11キロくらい減らしました」と、今作に懸ける強い思いをきっぱりとした口調で語った。

 撮影がスタートして間もない頃には、新キャストが気後れすることなくとけこめるように、回転寿司店での食事会を企画した広瀬。座長として姿勢を正し、「前作よりも多くの方に、パワーアップした『ちはや』を届けられるように頑張ります。10代もあと1年。今しか出来ない役をやっていきたい。落ち込んだとき、そばで寄り添ってくれるような作品にしていけたら」と表情をきりりと引き締めた。

 なおこの日は、出演する上白石萌音、矢本悠馬、森永悠希、新キャストの優希美青、佐野勇斗(「M!LK」)、清原果耶、賀来賢人も報道陣向けの写真撮影に応じた。5月7日にクランクインした同作は、6月下旬にオールアップを予定している。

 競技かるたが題材の人気コミックスを映画化した前作は、2部作累計で興行収入約28.5億円の大ヒットを記録。続編は「下の句」から2年後を舞台に、高校3年生になった主人公・綾瀬千早(広瀬)をはじめとする瑞沢高校競技かるた部員、クイーンらの成長を描く。映画は、18年に全国で公開。