Apple Watchが登場した2年前にはFitbitが大きなシェアを占めていたウェアラブル市場ですが、2017年ともなると、その勢力図は大きく変わっています。

XiaomiとAppleがウェアラブル市場で目立つ存在に

調査会社IDCが発表したデータによると、2017年第1四半期のウェアラブル市場では、Xiaomiが14.7%のシェアを獲得し、Appleが僅差で14.6%と続きました。
 
一方で2016年第1四半期には23.2%のシェアを持っていたFitbitは、出荷本数が2016年の490万本から、2017年には300万本と大きく落ち込み、シェアは1.9ポイント下がり3位へと甘んじる格好となりました。また、ウェアラブル市場全体では、前年同期比で380万本の出荷台数増となりました(計2,470万本)。
 

 
IDCの公開したグラフからは、Fitbitの衰退に比例するかのように、AppleやXiaomiが台頭している様子が確認できます。IDCのリサーチマネージャーは、こうした状況を「ユーザーの好みが単なるフィットネスバンドから、時計や他の製品へと進化している」傾向によるものではないか、と分析しています。

共に多機能だがターゲットは全く違う

XiaomiのMi Bandと、AppleのApple Watchは、ともに多機能ウェラブルですが、価格面でみると、Mi Band 2は149元(約2,250円)である一方、Apple Watch Series 2は38mmモデルで27,800円と、約10倍の開きがあります。ターゲットとなる顧客は全く異なると言っていいでしょう。
 

初代Mi Bandと、OLEDディスプレイを搭載したMi Band 2。Apple Watchと違って長期間付けっぱなしでいられるため、公式アプリで細かな睡眠時間の変化も確認可能だ


 
それでもMi Band 2は、時計表示、心拍数、アプリ通知、歩行距離、睡眠トラッカー機能を有し、バッテリーも約20日持つ(初代のMi Bandは30日)など、Apple Watchとまではいかないまでも十分すぎる機能を有しています。iPhoneユーザーでなければ、あえてApple Watchを使う意味はなく、中国を中心にMi Bandシリーズが大きく人気を博すのは自然な流れです。

まだまだウェアラブル市場は始まったばかり

もっとも、市場はまだ成長途上で第1段階だ、とIDCのシニアリサーチアナリストであるジテーシュ・ウブラニ氏は分析します。彼によれば、まだまだウェアラブルは人々の間に浸透しているとは言い難く、ウェアラブルから上がってくるデータをどう活用するか以前に、大半の人間にとって身近なものにすらなっていないそうです。
 
ウェアラブル市場がまだ始まったばかりだとすれば、この数年でFitbitが衰退しつつあるように、次の数年で現在のシェアランキングもまた様変わりしているのかも知れません。
 
 
Source:IDC,VentureBeat,The Indian Express
(kihachi)