ブラジル・リオデジャネイロの電柱に張られた強盗に注意を呼び掛けるチラシ(2017年6月5日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】ブラジル・サンパウロ(Sao Paulo)近郊で、自転車を盗もうとしたとされる17歳の少年を捕え、額に「私は泥棒で負け犬」という入れ墨を彫ったとして、男2人が逮捕された。

 12日に現地メディアが報じたところによると、拷問を行った罪で訴追された2人は、少年が身体障害者の男性から自転車を盗もうとしていたところを捕まえたと供述しているという。

 少年は先月31日から行方不明となり、心配していた家族らは、入れ墨を彫られる場面を撮影した動画がインターネット上に投稿されているのを発見。恐怖で震え上がったという。ソーシャルメディアで拡散した動画には、少年が椅子に座らされ、器具を使って額に粗雑な文字の入れ墨を彫られる様子が捉えられている。

 ブラジルのニュースサイト「グローボ(Globo)」の取材に応じた州人権委員会の関係者は、「容疑者らは少年に対して極めて残虐な拷問を加え、卑劣で残忍な行為に及んだ」と指摘し、「2人は入れ墨を彫る前に少年の手足を縛っていた。少年はずっと助けを求めていた」と述べた。

 少年はカメラに顔を写さない条件でグローボのインタビューに応じ、自分は盗みを働いていないと否定。「酔っていて自転車にぶつかり、自転車が倒れてしまった」と主張した。

 同じくインタビューに応じた少年の母親は、「息子は動物ではない」「息子は病気で、薬物をやめるために病院の助けが必要だが、費用が高すぎて私たちには払えない」などとと訴えた。

 インターネット上では少年の入れ墨を消すための募金が呼び掛けられており、既に2日間で目標額の1万5000レアル(約50万円)を上回る募金が集まった。
【翻訳編集】AFPBB News