向井理、一般公募の“ラブレター”に感涙寸前「手紙に残しておくことが大事」

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 向井理の祖母・芦村朋子さんの半生記を映画化した「いつまた、君と 何日君再来(ホーリージュンザイライ)」の“家族へのラブレターコンテスト”表彰式が6月13日、都内で行われ、向井をはじめ脚本の山本むつみらが出席した。

 向井自身が企画・出演し、「神様のカルテ」の深川栄洋が監督を務めた今作は、衣食住もままならない戦後の動乱期を生きた一組の夫婦、妻・朋子(尾野真千子)と夫・吾郎(向井)の愛の物語を紡ぐ。同コンテストは、向井の「この映画は朋子さんから吾郎さんに向けた最大のラブレターだと思う」という言葉をきっかけに開催。愛する人へ送るラブレターを一般公募し、600通を超える応募のなかから、向井らが“お気に入りの1通”を選出した。

 最優秀賞を射止めたのは、「10数年後、私の面倒を看ている妻に」をしたためた高橋誉史信さん。「父親がそうだったように、家系上80歳を過ぎると認知症が始まる。それはかなりの確率でやってくる。だから65歳の今から謝っておきたい。すまん。そのかわりと言ってはなんだが、宝物がある。へそくりをちびちび貯めた90万円の預金通帳、残念ながら目標の100万円には届かなかったけど、仲良し三人女子旅の足しにしてくれ。ギターハードケースの小物入れには、金の延べ板300gが隠してある。知らなかっただろ。将来一人になっても、子供に見せびらかせば少しは優しくして貰える。それに照れくさいけれど、恋愛時代に君から貰ったラブレターがとってある。これはオレの宝物だけれど、もう一度読み返して若かりし頃を思い出せば少しは気が晴れるのでは。そして、あの時楽しかったね、と話しかけてくれ。もしかしたら、ニコッと笑い返すかもしれない。それは、今までありがとう、という心の合図だよ、きっと」と、愛情とユーモアにあふれたメッセージに、客席は涙に包まれていた。

 手紙を代読し終えた向井は、口を真一文字に結び目を細める。高橋さんが「(自身の)親父は80歳くらいから認知症になった。本人も、家族も本当に大変でした。だから『かかってしまったら、お願い!』と書きました」と語ると、向井は「今のうちに伝える思いが、手紙としてずっと残る。文面が語りかけるように書かれていて、それだけで情景が浮かびます。『好き』や『愛している』とは書かれていませんが、思い合っている夫婦が、頭のなかで動き出しました」と称賛を惜しまなかった。

 さらに向井は、入選した手紙以外にも「グッとくるものが何通かあった」そうで、「泣かないようにはしましたけどね、危ないなと思ったことは何度もありました。手記や手紙など、形にして残すことが大事だと感じました」と感激の面持ちだった。「いつまた、君と 何日君再来(ホーリージュンザイライ)」は、6月24日から全国公開。