広い空間による実用性と快適性の高さに定評のあるミニバンですが、新車となると「トヨタ・シエンタ」や「ホンダ・フリード」などでも約200万円となり、最高級の「アルファード」や「ヴェルファイア」ともなると約800万円に上ります。

新車は厳しくても、人気のボディタイプだけあって中古車は豊富。車両本体価格を抑えつつ、ミニバンの真髄である広い室内空間を誇るモデルが多数販売されています。

今回は保証やメンテンスが充実している認定中古車の中から手ごろなモデルをご紹介いたします。

■トヨタ・アルファード

広い室内と快適装備をふんだんに織り込んだ高級ミニバンの代表格として、多くの著名人の送迎車として使われている「アルファード」。2002年登場の初代モデルのうち、05年に行なわれたマイナーチェンジ以降のモデルが手頃な価格で販売されています。

約5mの全長がもたらす広々空間は木目やレザーが多用されており、上質感は十分。その一方で、全幅は約1.8mと扱いやすいサイズも特徴であります。

搭載するパワートレーンは2.4L 直4のほか、3.0L V6+モーターのハイブリッドも用意。後者は低燃費というよりも、モーターの力強さで走りの軽快感を際立たせています。

■日産・エルグランド

1997年に登場した「エルグランド」。オートスライドドアのほか、オプションで電子制御サスペンションを用意するなど、高級ミニバンの市場を開拓した一台であります。

現行モデルは3代目となりますが、お手頃な価格で狙えるのは2代目。リヤサスペンションをマルチリンク式としたほか、四輪すべてをディスクブレーキへ変更。初代から継承した後輪駆動方式と相まった運動性と快適性の高さがウリです。

07年10月に行なわれたマイナーチェンジでは、迫力のあるルックスが人気のグレード「ハイウェイスター」の外装を変更。フロントグリルは上下二段式となるなど、現行モデルに通じる意匠になりました。エンジンは2.5Lと3.5LのV型6気筒を搭載しています。

■スバル・エクシーガ

一見するとステーションワゴンに見えますが、3列シートを備え、最大で7人乗れる「エクシーガ」。現在では、SUVテイストを織り込み「クロスオーバー7」の名で販売されています。

その特徴は、やはりミニバンに抱くイメージを払しょくするかのようなスポーティ感。低く構えたボディには水平対向エンジンを搭載。低重心化によるキビキビとした走りに加えて、悪路にも強い4WDの採用によってアウトドアレジャーにも使える逞しさも持っています。

(今 総一郎)

夏ボーナスで狙える! 100万円以下の認定中古車 ミニバン編【2017年版】(http://clicccar.com/2017/06/13/480901/)