米ホワイトハウスで開いた閣議で発言するドナルド・トランプ大統領(2017年6月12日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は12日、ホワイトハウス(White House)で初めて全閣僚が参加した閣議を開いた。閣僚らは、普段メディアなどから厳しい批判を浴びているトランプ氏を示し合わせたように称賛する声が上がり、政権が成果をあからさまにアピールする異様な雰囲気となった。

 トランプ氏はメディアに公開された会議の冒頭、自身の政権が「素晴らしい成果」を上げ、「これ以上ないほど活発に、記録的なペースで物事を進めてきた」と自賛。すると出席者からも政権を褒めそやす発言が相次いだ。

 退任のうわさが絶えないラインス・プリーバス(Reince Priebus)大統領首席補佐官は、トランプ大統領に対して「あなたをささえる上級スタッフ全体を代表して、政権の課題に取り組み、米国民に仕える機会を与えてくれたことに感謝します」と表明。

 マイク・ペンス(Mike Pence)副大統領は「副大統領として奉仕できるのは私の人生な中で最も名誉なことだ。大統領は米国民に対する約束を守り続けている」と称賛した。

 マイク・ポンペオ(Mike Pompeo)中央情報局(CIA)長官も政権で働けるのは名誉だとするとともに、既存メディアに否定的なトランプ氏を前に「メディアの前では下手なことは言わない」と配慮を見せた。

 ロシア疑惑をめぐり13日に上院公聴会で証言するジェフ・セッションズ(Jeff Sessions)司法長官は、トランプ氏がホワイトハウスに持ち込んだアイデアに全米の法執行官が「非常に興奮している」と語った。

 ニッキー・ヘイリー(Nikki Haley)国連(UN)大使は「国際社会はわれわれが戻ってきたことを分かっている」と発言。

 ソニー・パーデュー(Sonny Perdue)農務長官も、最近訪問したミシシッピ(Mississippi)州ではトランプ氏が好ましく思われていたと報告した。

 一方、野党・民主党からはやゆや批判が相次いだ。

 民主党の上院トップ、チャック・シューマー(Chuck Schumer)上院院内総務は自身の事務所スタッフと共に、トランプ政権の閣僚による賛辞合戦を皮肉る動画を投稿した。

 バラク・オバマ(Barack Obama)前政権で閣議担当官を務めたクリス・ルー(Chris Lu)氏はツイッター(Twitter)に「私はオバマ政権の1期目に閣議を16回運営したが、閣僚らがオバマ氏をたたえるよう命じられたことは一度もなかった。彼はお世辞ではなく率直な助言を求めていた」と書き込んだ。
【翻訳編集】AFPBB News