連続テレビ小説「ひよっこ」(NHK 総合 月〜土 朝8時〜、BSプレミアム 月〜土 あさ7時30分〜)
第11週「あかね荘へようこそ!」第61回 6月12日(月)放送より。 
脚本:岡田惠和 演出:福岡利武


61話はこんな話


奥茨城村から東京に戻って来たみね子(有村架純)。いよいよ、新生活のはじまりだが、あかね荘の住人は変わり者ばかりで・・・。

「なんだか変わった人ばかりです」(みね子)


あかね荘の入り口には、管理人室があって、受付窓に大家の富(白石加代子)が座っている。
出入りに必ずここを通らないといけないのはなかなか面倒くさそうだ。
真っ赤な口紅の富がにっこり。傍らに「気軽に管理人室へ」って書いてあるのがなんだかこわい。
みね子からおまんじゅうをもらうと「お茶飲もう」と中に招き入れて、お茶を淹れさせる富。
「なかなか手強そうです」とみね子。悪い人じゃないんだろうけれどね。

61話は、新キャラ紹介回で、ひとりひとりのプロフィールがテロップで出る親切設計。
富は明治生まれ。元赤坂の芸者。

管理人室の前を通る久坂早苗(シシド・カフカ)。
「事務員ではありませんオフィスレディ」と“オフィスレディ”ブランドにプライドがあるようす。
彼女も富に負けず劣らず口紅が濃い。この時代のメイクはこんな感じなんだろう。ついでに眉も濃い。

お金を落としたときに出会った、ちょっと皮肉屋の島谷純一郎(竹内涼真)との再会。
佐賀県出身 御曹司 慶応大学で経済の勉強しているようだ。

新田啓輔(岡野天音)は富山県出身で、(同郷の)藤子不二雄にあこがれて、漫画家を目指している。

薬局のマスコット


早苗も、高子と同じく薬局のマスコット「いち子」を相手にしている。寂しい女(勝手にそう想像)のお相手なのか、いち子は。
実世界では、薬局のマスコットには、カエルのケロちゃん、うさぎのピョンちゃん、ゾウのサトちゃんがいる。
サトちゃんは当時NHKで放送していた人形劇「ブーフーウー」(時子がNHKに行ったとき入り口に看板があった)の人形デザインを手がけた土方重巳によるものだとか。
それにしても、「いち子」って、「まれ」で清水富美加が演じた一子を思い出してしまう。

ぱるるはアプレ娘


「アプレ娘」と言われる由香役は、ぱるること島崎遥香。「はねっかえりで無責任」という意味だそう。
すずふり亭の省吾(佐々木蔵之介)のひとり娘で嫁に行っているとのことだが、ぱるる登場をずいぶんもったいつけている。
白石加代子、シシド・カフカがかなり強烈なので、その最後に出てくるというのは、よほどの秘密兵器的存在なのか。

いろいろ慌ただしい61話だったが、乙女寮の子たちといっしょに撮った写真に和んだ。青春の美しい思い出(宝)って感じだ。こういうのがあると、ひとは生きていける。
(木俣冬/「みんなの朝ドラ」発売中)